ソフトB松田、“難産”の末の200号は「打ち直し」 ここから本塁打量産も!?
大ファウルの直後に記念弾、「区切りの数字だけど、これは通過点」
27日、ソフトバンクの松田宣浩が、6-0で勝利した日本ハム戦でプロ通算200号を放った。「めちゃくちゃいい形で打てた」というレフトポール際の大飛球がファールとなった直後の7球目だった。お立ち台では「次の球で打てたのもボクらしい」と熱男スマイルを見せた。
難産だった。199号を放ったのが8日のヤクルト戦。それから13試合ぶりに生まれたメモリアルアーチだ。打った直後に掲げるために作られた記念パネルは、東京と広島にも旅をしてヤフオクドームに戻ってきた。それでも最初のカード(西武戦)の出番はなかった。
「6月に入って強く打とうとして右肩がかぶっていたし、点でとらえすぎていた。それが今日はうまく打てた。福岡で打てたこと、勝ち試合で打てたことがうれしかった」
通算200号は、2-0で迎えた4回裏、無死一、二塁の場面で放ったセンターのホームランテラスへの一撃。点差が5点に広がり、日本ハムに大きな打撃を与える一発に、指揮官も「非常に効果的なホームランだったと思う」と称賛した。
「区切りの数字だけど、これは通過点。これからもチームの勝利に貢献できるヒットやホームランを打っていきたい。また明日201本目が出るように」
吹っ切れた松田は意外とすごい。199号からの“難産”がウソのように、これから本塁打を量産するかもしれない。
【了】
藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura