大谷翔平、全米仰天の初本塁打から丸2年 3日間で勝利投手&初回弾はルースに並ぶ偉業
大谷は2018年4月4日、インディアンス戦の1回に3ランを放った
エンゼルスの大谷翔平投手がメジャー初本塁打を放ってからちょうど2年となった。2018年4月3日(日本時間4日)、本拠地で行われたインディアンス戦。「8番・DH」で本拠地デビューした大谷は第1打席で右中間に記念すべきメジャー1号を放った。1日(同2日)の敵地アスレチックス戦で勝利投手になってから2日後、今度はバットで全米を驚かせた。
2死二、三塁で迎えた第1打席。相手先発右腕ジョシュ・トムリンから右中間へメジャー1号の3ランを放った。エンゼルスの球団発表によると、3日間で、勝利投手が野手として出場した試合の初回にホームランを打ったのは神様ベーブ・ルース以来の偉業で、1921年6月13日と14日に記録したのが最後。また新人として初めての6試合で投手として1勝以上&打者として3安打以上は1924年のダッチ・ストライカー以来、94年ぶりだったという。
大谷はこの試合で4打数3安打3打点2得点の活躍。試合も13-2で圧勝。マイク・ソーシア監督は「彼はパワーを見せつけた。実力を発揮した」と賛辞を贈った。また、この試合で話題となったのは大谷へのチームメートの“塩対応”。ダグアウトに帰還した背番号17を最初、全員が無視してから祝福するメジャー流の洗礼となったが、チームメートは大谷の反応に大喜びしていた。
一方、インディアンスのテリー・フランコーナ監督は「オオタニ? 私はスプリングトレーニングで彼を見ていない。(相手は)チーム全員が良かった」と憮然とした表情。インディアンスのリードオフマンを務めるフランシスコ・リンドーア内野手は「4打席いずれもクオリティが高かった。彼のスイングはいいね。日本人はみんないいスイングをするじゃないか。イチローを代表するように、ね。素晴らしいバッターだよ」と称えた。
また、米メディアも活躍を速報。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は「ショウヘイ・オオタニのメジャー初本塁打でエンゼルスが勝利」との見出しでレポート。「ショウヘイ・オオタニはその才能で投手としても野手としてもエンゼルスを興奮させている」、「試合でオオタニを初めて目撃したエンゼルスタジアムの観衆は、特別なものを目にするまでそう長く待つ必要はなかった」と伝えた。
大谷は打者としてこの2年間で210試合に出場、203安打、40本塁打、123打点、打率.286をマークした。2年ぶりに投手として復活する一方で、マイク・トラウト外野手やアンソニー・レンドン内野手と打線の中軸を担うことも期待されている。二刀流を復活させる今季の開幕が待ち遠しい。