4つの外国人枠どう使う? ムーアは2桁勝てる、気がかりはデスパ&グラのキューバ勢【ソフトバンク編】

ソフトバンクのムーア、デスパイネ、グラシアル(左から)【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのムーア、デスパイネ、グラシアル(左から)【写真:藤浦一都】

負傷を抱えるデスパイネとグラシアルは開幕延期でどうなる?

 新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期となっているプロ野球。目指していた4月24日の開幕も感染の拡大が広がり続けていることで白紙に戻り、シーズン開幕が見通せない状況になっている。

 そんな難しい状況ではあるが、ここでは今季、無事に開幕を迎えた場合、各球団が外国人選手枠をどう使うかを予想。各選手の現状やオープン戦の成績も鑑みて、4枠の行方を占ってみよう。今回はソフトバンクだ。

 オフにメジャーで3度の2桁勝利を記録しているマット・ムーア投手を獲得したソフトバンク。ムーアとともに加入したウラディミール・バレンティン外野手は日本人扱いとなるために4枠の外国人枠には影響しないが、それでもその争いは熾烈だ。

 現時点では新助っ人のムーア、セットアッパーのモイネロは当確だろう。ムーアはオープン戦3試合で失点ゼロ。150キロを超える力強い真っ直ぐを持ち、右打者のインコースに厳しく投げ込めるコントロールもある。コンディションさえ万全なら、2桁勝利も十分に期待できる力を持つ。モイネロも昨季までと同様セットアッパーとして期待される。

 本来であれば、ここにアルフレド・デスパイネ外野手、ジュリスベル・グラシアル内野手の2人が加わることになるが、この2人の先行きが見えない。デスパイネは左手首の靭帯損傷、グラシアルは右手小指の骨折を抱えている。五輪予選に参加するために離日し、現在もキューバに残っている。こういった国際状況なだけに来日時期も見通せない。

 先発のバンデンハークは有力な候補ではあるものの、3月下旬はコンディションを落としていた。復活を目指すサファテはオープン戦では無失点だったものの、ストレートが145キロ前後にまで落ちており、これをどう見るか。ただ、投手だけでは3人しか登録できない。

 昨季途中に鳴り物入りで加入した元米ドラフト1位のカーター・スチュワートJr.投手は、1軍練習試合に登板したが、まだ荒削り。ローテの谷間などでチャンスが与えられる機会はありそうだが、シーズンを通じて1軍でプレーする可能性は低い。

【ソフトバンク】
◎は当確、○は有力、△は当落線、×は厳しいor離脱中

◎ムーア
◎モイネロ
○バンデンハーク
△サファテ
△グラシアル
△デスパイネ
×スチュワート

【一覧】ソフトバンク助っ人陣のオープン戦成績は?

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