岩村氏が2位、井口氏が4位 MLB公式記者が選ぶ球団別歴代二塁手ランキング
08年にリーグ優勝に貢献した岩村氏、05年に世界一に貢献した井口氏
これまで数多くの日本人選手が海を渡り、挑んできたMLBの世界。その中にはイチロー氏のようにレジェンドとして名を残した選手もいれば、活躍できなかった選手もいる。その中で元レイズでBCリーグの福島で監督を務める岩村明憲氏と、元ホワイトソックスで現ロッテ監督の井口資仁氏が、それぞれの球団で歴代二塁手のトップ5に選出された。
MLBでは公式サイトの番記者が選ぶ球団別歴代二塁手ランキングを選出し、球団の公式ホームページで紹介。この中で岩村氏はレイズの2位、と井口氏はホワイトソックスの4位にそれぞれランクインした。
MLB公式サイトのレイズ番であるフアン・トリビオ記者は、岩村氏選出の理由について「イワムラはこのリストの中でWARが最も高いわけではないが、球団史上最も象徴的な瞬間の1つを見せた。この日本人は2008年レッドソックスとのア・リーグ優勝決定シリーズの第7戦で最後のアウトを記録し、レイズは球団史上初めてリーグチャンピオンに輝いた。それ以外でも、イワムラはとても良い選手であった」とし、2008年のリーグ優勝に貢献した働きを高く評価した。
さらには「2009年の怪我がなかったら、彼のWARはもっと高かったであろうが、それは推測するしかない。しかし、我々が分かっていることは、イワムラがレイズのユニホームを着た最高の二塁手の1人であるということである」とも評した。球団を代表する二塁手であるベン・ゾブリスト内野手に次いでランク付けした。
一方、井口監督を歴代4位に置いたホワイトソックス番のスコット・メルキン記者は「この日本人FAは2007年シーズン中にフィリーズにトレードされ、ホワイトソックスに長く在籍しなかったが、短い期間で大きなインパクトを与えた。イグチは2005年チームのパズルで最後のピースのうちの1つであったが、強力なチャンピオンのラインナップで2番打者の役割を完璧に果たした」として、ワールドシリーズを制したホワイトソックスへの貢献度を高く評価した。
「先頭打者のスコット・ポドセドニックが出塁して二盗し、イグチが彼を生還や進塁させることは珍しくなかった。安定して序盤にリードを奪う完璧なコンビネーションであった」と、2番打者としての役割を絶賛。守備についても「イグチは安定した守備の二塁手でもあった。最も有名なのは、2006年4月15日のブルージェイズ戦の9回、体をグラウンドと平行にして一塁へトスし、ベンジー・モリーナをアウトとしたプレーである」と、かつてのスーパープレーも称えていた。
■レイズの二塁手トップ5
1位 ベン・ゾブリスト
2位 岩村明憲
3位 ローガン・フォーサイス
4位 ミゲル・カイロ
5位 ブランドン・ロウ
■ホワイトソックスの二塁手トップ5
1位 ネリー・フォックス
2位 エディ・コリンズ
3位 レイ・ダーラム
4位 井口資仁
5位 ジョージ・オルタ
(Full-Count編集部)