キャッチボールの減少に危機感 首都圏5球団がプロジェクト発足
「公園キャッチボールプロジェクト」がスタート
近年、首都圏でキャッチボールが可能な環境が減少していることに危機感を抱いたプロ野球球団が、現状を打破すべくプロジェクトを発足させた。首都圏に本拠地を置く巨人、ヤクルト、DeNA、ロッテ、西武の5球団が19日、この1月より「首都圏5球団共同事業 公園キャッチボールプロジェクト」をスタートさせたことを発表した。
同プロジェクト発足にあたり「(多くの)公園はキャッチボール禁止」という認識が一般的に普及していることに関して事前に調査。各自治体で「実際は一定程度の広さのある公園では、軟らかいボールなどを使ってのキャッチボールは他の公園利用者と譲り合いながら利用できる」というルールが設けられている点に着目した。これを受け、各球団と各地域の公園が協業し、公園ルールに基づいて安全管理を徹底した上で、親子や友達同士で気軽にキャッチボールが楽しめるイベントを開催することを決定。キャッチボール用のグローブやボールも無償で貸し出すことになった。
イベントは今月25日から各球団が順次行っていく予定で、東京(巨人、ヤクルト)は善福寺公園(杉並区)、昭和記念公園(立川市)、神奈川(DeNA)は本牧市民公園(横浜市中区)、千葉(ロッテ)は豊砂公園(千葉市)、埼玉(西武)は所沢カルチャーパーク(所沢市)での開催を計画。今月25日午前11時から善福寺公園でキックオフイベントを実施する予定で、小学1~4年生と保護者各1名ずつ計30組を対象に、ジャイアンツアカデミーの講師2名がボールの正しい握り方や投げ方などキャッチボールの基礎を指導する(※事前予約制、雨天中止)。その他、詳細は各球団公式ホームページで告知する。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count