シャーザーの契約は総額246億円 年平均では史上3人目の大台突破へ
ナショナルズと合意のFA右腕、年平均はカブレラ、カーショーに続いて3000万ドル超え
タイガースからフリーエージェント(FA)になっていたマックス・シャーザー投手が、ナ・リーグ東地区首位のナショナルズと契約合意に達したが、年俸総額が7年2億1000万ドル(約246億円)だったことが明らかになった。米テレビ局「CBSスポーツ」電子版が報じている。
これまでにMLBで成立した契約としては、1年平均の年俸で史上3位。タイガースのミゲル・カブレラ内野手(2016年から8年2億4800万ドル)、ドジャースのクレイトン・カーショー投手(2014年から2億1500万ドル)に続いて、年俸3000万ドル(約35億3000万円)の大台に到達することになる。
2013年のサイ・ヤング賞投手に輝いた右腕は、今オフのFA市場の最大の目玉選手。契約するスコット・ボラス代理人は、総額2億ドル(約235億円)の大型契約を求めていた。合意に達した現地時間18日の段階では7年1億8000万ドル(約210億円)以上と報じられていたが、一気に大台に乗せていた。
年俸の支払い方法が特殊で、契約期間の2021年までに年俸総額の半分の1億500万ドル(約123億円)が支払われ、その後、2028年までの7年間で残る半分が支払われるシステムになっている。
昨季18勝5敗のメジャー屈指の右腕が加入することで、ナショナルズはスティーブン・ストラスバーグ(同14勝11敗)、ジョーダン・ジマーマン(同14勝5敗)、ダグ・フィスター(同16勝6敗)、ジオ・ゴンザレス(同10勝10敗)と、メジャー随一とも言える強力無比な先発ローテーションが形成される。
ただ、FOXスポーツによると、エース級右腕の獲得により強化費が大幅にひっ迫することになるナショナルズは、ジマーマンをトレードで放出する可能性が浮上。交渉が不調に終わった場合、ストラスバーグの放出に動く可能性もあるという。それでも、ナショナルズが前身のモントリオール・エクスポズ以来、一度も成し遂げていない悲願のワールドシリーズ制覇に大きく近づいていることは間違いない。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count