ハム大谷、8か月ぶり登板で157キロ 「一歩前進」も1軍登板は「もう少し先」
山川にはソロ本塁打を被弾、雨でマウンド柔らかく「飛ばすなと言われていた」
日本ハムの大谷翔平投手が、昨年10月22日の日本シリーズ第1戦以来、約8か月振りに実戦に登板。1軍での登板に関して「一歩前進したが、今の段階では、もう少し先になるのではないか」と語った。
同投手は1日、ファイターズ鎌ヶ谷スタジアムでのイースタン西武戦に先発。1イニング23球を投げ、先頭鈴木への初球は157キロで空振りを奪うと、最後は151キロで空振り三振。2番の呉も152キロで連続三振とした。
しかし、3番山川には151キロをソロ本塁打とされる。坂田には変化球が抜けて四球、熊代には125キロのスライダーが抜けて死球を与えた。斉藤を152キロの速球で中飛に仕留めて降板したが「指にかかった真っすぐは良かったが、変化球は基本的に抜けていた。実戦不足かなと思う」と冷静に現状を分析した。
もっとも、朝から梅雨空で、マウンドも柔らかく、試合開催も危ぶまれるグラウンド状況で、自らセーブした面もある。「飛ばすなとトレーナーからも言われていた。下がよくなかったので、今日はストライクゾーンに投げられること。実戦で投げてないので、今日みたいに、投げて当たることもある。そこはゲームじゃなきゃつかめない」。山川に被弾したコントロールミスは、今後の実戦登板で修正していくしかない。変化球の抜け球を含め、今後はバッターへの感覚を、実戦登板で一日も早く早く取り戻すことが緊急の課題になった。