ソフトBが約4時間半、両軍計28安打の熱戦制す 楽天との首位攻防戦は1勝1敗
5回にデスパイネ満塁弾などで一挙7得点、7投手の継投で1点差で逃げ切る
ソフトバンクは1日、楽天との首位攻防第2ラウンドを制した。両チーム合わせて28安打、9イニングで約4時間半の熱戦の末に9-8で勝利。先制しながら3回に逆転を許すも、5回にデスパイネの満塁弾などで一挙7点を奪取。再逆転に成功し、その後は1点差まで詰め寄られながら、7投手をつぎ込む決死の継投で逃げ切った。これでパ・リーグの頂上決戦は1勝1敗となり、2位ソフトバンクが再び楽天に0.5ゲーム差に迫った。
先制したのはソフトバンク。初回。1死から今宮、柳田の連打で一、三塁とすると、内川の一ゴロの間に1点目。続くデスパイネはレフトへのタイムリーを放ち、楽天先発・美馬から2点目を奪った。
しかし、楽天は4回にソフトバンク先発・千賀をつかまえる。1死から三好、島内のヒットで一、二塁のチャンスを作ると、ペゲーロの2点タイムリーツーベースで同点。さらに、ウィーラーの2ランも飛び出して勝ち越した。
楽天は4回も2死一、二塁とチャンスを作り、島内がライト前ヒット。だが、ここでソフトバンクのライト上林が本塁へダイレクトのレーザービーム送球。二塁から一気に本塁を狙った枡田を刺し、無失点で切り抜けた。
すると、直後の5回に打線が爆発。ツーベースを放った先頭の甲斐に続いて上林がライト前ヒット。続く川崎は一ゴロも、三本間で挟まれた甲斐が粘ると、上林が一気に三塁へ。捕手の嶋が三塁へボールを送る間に甲斐は生還して1点差とした。
上林もセーフでなおも無死二、三塁。ここで今宮がライト前へのタイムリーで一気に逆転。さらに、その後、無死満塁でデスパイネがリーグトップタイとなる20号満塁弾。美馬から一気に7点をもぎ取った。
それでも、その裏には楽天が再び反撃。この回から登板した2番手モイネロに対して1死一塁とし、ウィーラーの三ゴロを松田がトンネル。銀次は四球で満塁となった。ソフトバンクは岡本を投入するも、代打・今江は押し出し四球。さらに、アマダーはタイムリーを放った。ソフトバンクはここで五十嵐をマウンドに送ったが、嶋のタイムリー、三好の犠飛でさらに2得点。1点差に迫った。
ソフトバンクは6回に今宮がソロ本塁打。美馬はここで降板となる。しかし、7回に今度は楽天アマダーが5番手・森からソロ弾。またも1点差となった。楽天はこの回、さらに2死一、三塁とチャンスを作るも、ペゲーロが6番手・嘉弥真の前に三振に倒れる。
嘉弥真は8回も続投し、1死一、二塁とされたところで降板。ソフトバンクは守護神サファテをマウンドに送る。今江の打席で甲斐がボールをこぼすと、二塁走者の岡島が三塁を狙うも、甲斐が好送球でアウト。今江は三振に倒れて追いつくことはできなかった。
9回もサファテが抑え、ソフトバンクが勝利。大熱戦となった首位攻防第2ラウンドを制した。
(Full-Count編集部)