FA外野手の去就が続々決定 オリオールズのイチロー獲得の動きが再燃も
オリオールズが獲得に乗り出していたラスマスがアストロズと合意
オリオールズがヤンキースからフリーエージェント(FA)となっているイチロー外野手獲得に再び動き出す可能性が急浮上している。地元紙「ボルティモア・サン」が「コルビー・ラスマスがアストロズと契約したため、オリオールズは他の外野手のオプションを模索する」との見出しで報じている。
昨年の本塁打王のネルソン・クルーズ外野手がFAでマリナーズに、ニック・マーケイキス外野手もFAでブレーブスに移籍するなど、外野手の主力が流出していたオ軍は、新たなレギュラーを探していた。そして、ブルージェイズからFAとなっていたコルビー・ラスマス外野手の獲得に乗り出していたが、米複数メディアによると同選手はアストロズと800万ドル(約9億4000万円)の1年契約で合意。オリオールズはラスマスに1年700万ドル以上の条件を出さないことを通達していたが、100万ドル差で逃した格好だ。
方向展開を迫られることになったオリオールズの外野手補強に関して、地元紙は今オフ、ナショナルズからFAとなったネイト・シャーホルツ外野手を有力候補として挙げ、「1つの可能性はネイト・シャーホルツが補強リストで繰り上げになることだ。メジャー関係者によると、30歳の左打ちはこの冬にオリオールズがコンタクトを取り続けており、これまではプランBとみられていた」と伝えている。
キャリア通算打率.253のシャーホルツは昨季不振にあえぎ、カブスでは99試合で打率.192という成績で、シーズン途中にナショナルズへと移籍。新天地でも23試合で打率.225と低調な出来に終わった。
同選手に関してオリオールズは2012年シーズン終了後と、カブスから契約解除された昨夏に獲得に乗り出した経緯があり、外野手の補強リストでも上位に位置しているという。一方、記事では「現時点で、トレードによる補強ができなければ、オリオールズは1年契約での外野手の獲得を狙っている。41歳のベテラン、イチロー・スズキは依然として滑り止めの選択肢だ。彼はマイアミ・マーリンズと最近交渉を続けている」とイチローもオリオールズの選択肢に入っていることに言及。また、同記事を伝えたダン・コノリー記者は自身のツイッターでも「シャーホルツに加えて、オリオールズはイチローや、トレードの選択肢を再検討するだろう」と報告している。
ロイヤルズからFAとなっていた青木宣親外野手がジャイアンツに入団し、ラスマスのアストロズ行きも決定。外野手のレギュラーを探すオリオールズの補強戦略がイチローの去就に影響を与える可能性も十分ある。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count