最後の世界一から107年目 名将&エース左腕を迎えたカブスは躍進なるか

「今年は優勝できるのか?」

 スプリングトレーニングが始まるまで約1カ月と迫った1月16~18日に、シカゴではオフ恒例のファンイベント、カブス・コンベンションが開催された。現役選手はもちろん監督やコーチ、フロント陣に加え、往年の名選手が集うイベントには、地元シカゴはもちろん遠方から泊まりがけでやってくる熱心なファンたちで盛り上がる。トークイベントや質問コーナー、サイン会では現役・元選手や監督・コーチ陣と触れあいが持てるほか、フロント陣の経営理念や、球団専属アナウンサーの裏話が聞けるなど充実度は高い。

 今オフは積極補強に動いたカブスだが、ファンが知りたいことはただ1つ。

「今年は優勝できるのか?」

 若手育成と起用に定評のあるジョー・マドン氏を新監督に迎え、現役最高投手の1人でもあるジョン・レスターを獲得したのだから、ファンの期待は高まる一方だ。

 マドン監督と言えば、2006年の監督就任以来、レイズを強豪の一角に押し上げた名将だ。就任わずか3年目で、低予算で若手選手の起用が必然だった弱小チームを、大型予算で旬の選手を獲得し続けるヤンキースやレッドソックスのいるア・リーグ東地区で優勝に導き、ワールドシリーズ出場まで果たした。

 かたやレスターと言えば、2006年のデビュー以来、レッドソックス先発陣の大黒柱に成長し、2007年と2013年の2度のワールドシリーズ優勝に大きく貢献した人物。この2人が新加入するとなれば「今年は優勝できるのか?」という問いが浮かぶの自然の流れだろう。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY