田中将大7回1失点、復活印象づける7勝目 ダルとの投げ合いから3戦連続QS
変化球の切れ味抜群&7回に最速155キロ、自身2連勝で星を五分に戻す
ヤンキースの田中将大投手は3日(日本時間3日)、本拠地でのブルージェイズ戦で7回5安打1失点8奪三振1四球と快投し、7勝目(7敗)を挙げた。切れ味抜群の変化球を武器にブルージェイズ打線につけいる隙を与えず、ハイ・クオリティー・スタート(HQS、7回以上を投げて自責2以下)を達成。ダルビッシュと投手戦を演じた6月23日(同24日)のレンジャーズ戦から3試合連続でクオリティースタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)とした。ヤンキースは6-3で勝利。自己ワーストの6連敗も喫した田中だが、51日ぶり白星を手にした前回登板から2連勝で星を五分に戻した。
田中は初回、先頭バティスタにツーシームをレフト前に運ばれるも、後続を落ち着いて断つ。ヤンキースはその裏、ブルージェイズの先発ストローマンからヘドリーの押し出し死球、エルズベリーの押し出し四球で2点を先制。田中は2回、2者連続三振の後にカレーラにはセンター前ヒットを許すも、バーニーはスライダーで二飛に打ち取った。
3回は2死からバティスタに四球を与えたが、ドナルドソンはスライダーで三ゴロ。4回は先頭スモークに二塁打を浴びるも、ここも2三振を奪うなど後続を打ち取り得点は許さない。
5回は2死からメイルにレフトへの二塁打を許し、捕手サンチェスのパスボールで三塁に進めるも、バティスタはスライダーで空振り三振。6回はこの試合初めの3者凡退とすると、94球で7回も続投。1死からカレーラには死球を与え、カレーラの二盗とサンチェスの悪送球で三塁まで進塁を許す。バーニーにはレフト前にポトリと落ちるタイムリを1点を失った。しかし、ゴインズは投ゴロで2アウト。最後はメイルをこの日最速96マイル(約155キロ)の速球で追い込むと、スライダーで投ゴロ。雄叫びを上げた。
ヤンキースは8回をベタンセスが無失点に抑えると、その裏にヘドリーの2点打などで4点を追加。9回はチャプマンが2点を失うも勝利。快投の田中は自身2連勝となった。この日は今季2番目に多い111球を投げ、ストライクは72球。防御率5.25となった。
(Full-Count編集部)