ソフトB柳田が決勝2ラン含む3打点、パ独走70打点も「数字はどうでもいい」

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

通算200セーブのサファテには敬意「姿を見て、勉強になる」

 またしても、主砲のバットがチームに勝利をもたらした。ソフトバンクの柳田悠岐外野手が5日のオリックス戦で2安打3打点の活躍。苦手としていた先発の金子千尋を攻略し、試合後は「しっかりやってきたことを出すだけ。たまたまいい結果が出ましたけど。良かったです」と息を吐いた。

 初回1死二塁で巡ってきたチャンスで右前適時打を放ち、先制点を生み出した。逆転されて迎えた5回には、今宮の適時打と同点となって迎えた2死一塁でバックスクリーン右に飛び込む決勝の21号2ラン。お立ち台で、好調の要因を問われ「穏やかな心です」と今季の決め台詞でファンの笑いを誘った。

「数字はどうでもいいです」と本人は興味を示さないが、本塁打、打点はリーグ単独トップ。打点は今季76試合目で70打点に到達し、2位のデスパイネに11点差。驚異のペースで打点を積み上げている。

 9回2死一塁では、小島の中飛を処理し、この日のウイニングボールをキャッチ。サファテの通算200セーブ到達の瞬間を掴み取り「みんなが信頼している投手。そういう節目のところで守れていて良かったし、すごいなと。いろんなことを教えてくれるし、トレーニングの意識とか、姿を見て、勉強になるところがたくさんある」と、外国人では史上初の偉業を達成した右腕に敬意を示した。

 この日唯一の後悔は、お立ち台での締めくくり。インタビュアーに福岡、広島などでの豪雨について問われた際に、言葉が出てこなくなった。ベンチ裏に戻ると「今日の喜びが全部吹っ飛んだ。最悪」と反省の言葉が並んだ。言いたいことはあったが、咄嗟の質問に言葉に詰まった。ファンを大切に想う心優しき青年だからこその後悔だった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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