【球界名場面】恩師との絆に涙… 感謝の思いが詰まったオリ小谷野栄一の最終打席
2018年10月5日のオリックス対ソフトバンク戦は小谷野栄一の引退試合に
新型コロナウイルスの感染拡大を受けプロ野球の開幕は再延期が決まった。緊急事態宣言も出た今、「#Stay Home」プロジェクトも広がっている。選手、ファンにとってはもどかしい時間が流れているが、こんな時こそ過去の名場面を振り返ってみるのはいかがでしょうか? 「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeはファンの心を満たすような映像を公開している。
涙なしでは見られない恩師との絆…… 2018年10月5日、京セラドームで行われたオリックス対ソフトバンク戦は小谷野栄一の引退試合。日本ハム時代から“師弟関係”だった福良淳一監督(現GM)は9回2死走者なしの場面で小谷野を送り出した。
福良監督は目を充血させ審判に「代打・小谷野」を告げる。すでに涙が止まらない小谷野はネクストバッターサークルで一呼吸つき打席に向かった。オリックスと日ハム時代の応援が交互に鳴り響く中、ソフトバンクの守護神・森と真っ向勝負。3球全てストレートで、最後は147キロを打って遊ゴロに倒れた。
試合終了後も大歓声は止まなかった。福良監督は小谷野と最後にがっちり握手を交わし現役引退を労い涙をぬぐった。小谷野が引退を決めたこの年に福良監督は同じくユニホームを脱ぐことになった。
日本ハム入団4年目にパニック障害を発症し、一時は野球界を離れることも考えていた小谷野を救ったの当時2軍監督を務めていた福良監督だった。球場全体が感動に包まれた引退試合だった。
(Full-Count編集部)