楽天ガールズも歓喜! 台湾楽天が開幕サヨナラ発進「日本も一緒に頑張りましょう」
楽天・朱育賢が延長12回にサヨナラ弾、無観客試合で「応援してくれる日が待ち遠しい」
新型コロナウイルスの影響で開幕が延期されていた台湾プロ野球(CPBL)は、12日に無観客で開幕を迎えた。ラミゴモンキーズから今季チーム名が変更になった楽天モンキーズは12日の試合が雨天中止。開幕戦となった15日、本拠地の桃園球場で統一ライオンズと対戦し、9-8で勝利。見事に初陣を飾った。
観客の代わりにスタンドに置かれた500体のマネキンやロボット応援団が、選手たちに力を与えたのだろうか。両軍合わせて9本塁打が飛び出した5時間を超える熱戦は、劇的な幕切れとなった。2回、藍寅倫外野手の2ランで楽天が先制。6回に郭嚴文内野手、朱育賢内野手の2者連続本塁打でリードを広げたが、8回に2者連続本塁打で同点とされ、延長10回に勝ち越しを許した。しかしその裏、朱のソロ本塁打で再び同点とすると、延長12回、朱のこの日3本目となるサヨナラ弾で勝利を収めた。
試合後のヒーローインタビューで、朱は「早期に新型コロナウイルスが終息して、ファンの皆さんが再び球場で応援してくれる日が待ち遠しいです。いつも、皆さんの声援が僕たちを支えてくれています」とコメントした。
マネキンやロボット応援団は「無観客でも選手にいつも通りプレーしてもらえるように」と、球団マーケティングチームの発案で実現。マネキンは今回のために用意され「超級喜歡郭嚴文(超大好き、郭嚴文)」「全壘打(ホームラン)」などと書かれた応援ボードを持っている。また、ロボット応援団も太鼓を叩き選手にエールを送った。日本にもファンが多い美人チア「楽天ガールズ」も、ドラマチックな展開に興奮を隠せない様子だった。
劇的勝利でスタートを切った楽天モンキーズ。王溢正投手(元DeNA)や巨人・陽岱鋼外野手の兄で、オリックス・張奕投手のいとこでもある陽耀勲外野手(元ソフトバンク)など、日本でプレー経験のある選手も在籍している。また、前身のラミゴモンキーズ時代にはロッテや日本ハムと交流試合を行っており、日本に親しみを持っている選手も多い。
楽天モンキーズの選手たちは「私たちは報道を見て、日本の皆さんのことを心配しています。いつ開幕できるか分からないので、選手たちはコンディションの調整も大変だと思います。日本も台湾も一緒に頑張りましょう」と、メッセージを送った。