トラウト、今季のキャンプ地開催案に“猛反対”「かなりクレイジーだ」
トラウトはキャンプ地に集めて公式戦を開催するプランに異議「家族はどうする?」
エンゼルスのマイク・トラウト外野手は15日、大リーグ機構(MLB)が全30球団をキャンプ地のアリゾナ、フロリダ両州に集め、無観客で公式戦を行うことを検討していることについて異議を唱えた。米放送局「NBCスポーツ」の番組に出演して答えた。
新型コロナウイルスの影響でシーズン開幕は大幅に延期。その打開策としてアリゾナ、フロリダ両州に集めて公式戦を開催するプランがあがったが、MLB最強プレーヤーは表情を曇らさせた。
「できるだけ早くプレーしたいのは確かだ。ただ、アリゾナやフロリダで数か月の間隔離されて、プレーする案を聞いたけど、そうすることが難しい選手もいると思う。家族はどうするのか? 僕の妻は妊娠中だけど、もし、彼女が、産気づいたらどうすればいいんだ。家族のもとに戻る前に2週間、(隔離されて)待たないといけないのかな? ということは、子供が生まれる時に立ち会えないよね。(この案には)さまざまな問題があると思う。たくさんの疑問もある」
この日、米国政府の新型コロナウイルスチームを率いるアンソニー・ファウチ氏(国立アレルギー感染症研究所所長)が今夏にプロスポーツを開催する唯一の方法について、無観客試合、選手のホテル隔離、ウイルス検査など条件を挙げたばかり。プレー再開への厳しい条件。トラウトは、さらに表情を曇らせる。
「プレーヤーが同意しないと実行できないよね。もちろん、なるべく、早くプレーしたいと考えている。だけど、現実的な案でないといけない。ホテルにずっといて、野球場とホテルの往復だけで、他に何も出来ないなんて、かなりクレイジーだと思う」
20年シーズン限りのプランとはいえ、3度のMVPを受賞している最強プレーヤーの発言はMLB、選手会の判断に影響を及ぼしそうだ。
(Full-Count編集部)