西武ドラ5平井がプロ14戦目で初勝利「慎二さんのためにも必ず優勝したい」
4回途中KOファイフを好救援「絶対に逆転されるのは嫌。それだけでした」
西武のドラフト5位ルーキー、平井克典投手が6日、日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ初勝利を挙げた。
強心臓でピンチを断ち切った。来日初先発のファイフが同点に追いつかれた直後の4回1死一、二塁でマウンドへ。「絶対に逆転されるのは嫌。それだけでした」。まずは一走の松本をけん制で刺した。「走っている姿が見ていたので、もう1回来るかなと。珍しく勘が冴えていました」と冷静な判断力が光った。さらに打者の中田を「最後は自分の自信のあるボールで」と切れ味鋭いスライダーで三振に仕留めた。
イニングまたぎとなった5回に1点を失って勝ち越されたものの、直後の6回に味方打線が3点を奪って再逆転。ヒーローインタビューでは「野手の人に助けてもらったので、とてもうれしいです」と声を弾ませた。
5月23日に1軍昇格し、同27日の楽天戦でプロデビューを果たした。以後13試合に登板して防御率1.13と安定した投球を続け、14試合目でつかんだうれしい初勝利。辻発彦監督も「1点取られたのは残念だったけれど、ここのところずっといいので。コントロールがいいし、気持ちが出ている」と厚い信頼を寄せる。
ウイニングボールについて質問されると「両親に渡したい」と胸を張った平井。「まだまだ優勝を諦めていない。(森)慎二さんのためにも必ず優勝したい」と力を込めた。