「金を失いたくない考えは最悪だ」 大物代理人ボラス氏にヤ軍名物実況が激怒
全試合できなかった場合は選手年俸が減額? 大物代理人ボラス氏はMLBを厳しく批判していた
新型コロナウイルスの影響で開幕が大幅に延期となっている大リーグで、大物代理人スコット・ボラス氏の発言が米メディアで物議を醸している。レギュラーシーズン162試合を実施できなかった場合に選手年俸が減額となる可能性が出ていることについて、ボラス氏は「選手を悪者にしようとしている」などと大リーグ機構(MLB)を厳しく批判。この発言にヤンキース戦のテレビ中継でお馴染みの名物アナウンサー、マイケル・ケイ氏が自身が番組ホストを務めるESPNラジオで激怒した。米ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」が伝えている。
マイケル・ケイ氏はボラス代理人と友達。「すごく仕事ができるし、大ファンだ」ともいうが、新型コロナウイルスが感染拡大を続ける中でのボラス氏の発言は許せなかったようだ。
「短絡的な人間には我慢できないよ。そんな奴らは、今も通常時と変わりないと思っている。通常時に、契約通りの金額が支給されないなら、弁護士に言って、その会社を訴えればいい。でも、今はそんな時ではない。毎日、失業者が増加していて、経済が完全に破綻しそうな状態だ。お金のある奴なら、何とか、この状況を助けようと思うのが普通じゃないか」
「『誰も金を失いたくない』というようなボラスの考え方は、こんな時には最悪だ。そんなこと言っていたら、野球の再開に悪影響を及ぼす。それ(更なる年俸の減額)はプレーヤーが決めることだ。それでも野球がしたいかってね。もし、野球をしたいなら、チケット販売からの収入はない。そうなると、もちろん、給与もその分減るということだよ」
開幕が大幅に延期となっている大リーグではアリゾナ、フロリダ両州に全30球団を集めて公式戦を無観客で開催するプランなどが検討されている。今は新型コロナウイルスの収束を待つしかない。
(Full-Count編集部)