【球界名場面】「これこそ魔球」外角球が死球に? 元ロッテ中後の曲がりすぎるスライダー
プロ初マウンドが緊迫の救援登板、ルーキー・中後の鮮烈なデビュー戦
新型コロナウイルスの感染拡大でいまだ開幕の見通しが立たないプロ野球。選手、ファンにとってはもどかしい時間が流れているが、こんな時こそ過去の名場面を振り返り、少しばかりではあるが気分を晴らしてみてはいかがだろう。ここでは当時ロッテのルーキーだった中後悠平投手の、あまりにも曲がりすぎるスライダーを紹介しよう。
2012年3月31日、楽天対ロッテの開幕カード第3戦。プロ初マウンドが8回裏一死満塁での救援登板となった中後。まず三振で1アウト、続く打者への2球目でサイドスローから代名詞のスライダーを投じる。ボールは右打者の外角低めから大きく曲がり、そのまま打者の足を直撃。押し出し死球の危機も打者がスイングしていたため、空振りの判定となった。
その後、打者を三振に打ち取り、チームも勝利。緊迫した場面でのプロ初登板ながら鮮烈な印象を残した。「外角へのストライクが死球になる男」と題して紹介されたこの動画には、「タイトルだけ見たらわけがわからないんだけど」、「やっぱ中後のスライダーえぐいな」、「ゲームでたまにある曲がりすぎて使いにくい変化球」、「これこそ魔球」とその曲がり具合への驚愕の声が多数並んだ。
中後氏は2015年オフに戦力外となり、その後はダイヤモンドバックスとマイナー契約。メジャー昇格はならなかったが18年シーズン途中にDeNAに移籍。昨年限りで現役を引退し、今季から球団職員として第2の人生をスタートさせている。