マイナー球団の大幅削減で合意へ 新型コロナ禍で経営難
大リーグ機構は2021年から現在ある160のマイナー球団を120ほどに削減する
大リーグ機構(MLB)が2021年から傘下のマイナーリーグ球団を現在の160から120ほどに削減する計画にマイナー側が合意する方針だとAP通信が報じた。
MLBはマイナー選手の低待遇、長距離移動などを問題視。両者の協約が失効する来季からの改革を目指し、2Aバーミンガムやニューヨーク、エリー、ペンシルベニアなどを含む42球団を削減する計画があった。このマイナー球団の大幅削減案に現役メジャーリーガー、上下院議員は猛反発し、100人以上の上下院議員が連名でMLB側に反対する提出した。
大きな物議を醸していたものの、新型コロナウイルスの影響で開幕が大幅に延期に。MLBでは無観客での開幕などが検討されているが、MLBと違って巨額の放送権料などがないマイナー球団は経営難で給与支払いなど選手の処遇が懸案となっている。マイナーリーグは「縮小やその他の問題に関して、合意はまだされていない。アメリカとカナダにまたがるプロ野球の将来を最善の形で保証することを目的とした協定を結ぶために、我々は努力する。MLBとの誠実な交渉を水曜日にも続けていけるよう、マイナーリーグは期待している」との声明を出している。
(Full-Count編集部=AP)