【球界名場面】「これは痛い」ファンも同情… 球審を襲ったまさかの“悲劇”
タイムがかかったものの、涌井は投球を止められず…
新型コロナウイルスの感染拡大を受けプロ野球の開幕は再延期が決まった。緊急事態宣言も出た今、「#Stay Home」プロジェクトも広がっている。選手、ファンにとってはもどかしい時間が流れているが、こんな時こそ過去の名場面を振り返ってみるのはいかがでしょうか?
2014年6月12日、QVCマリンフィールド(現ZOZOマリンスタジアム)で行われたロッテ対阪神の一戦。まさかのアクシデントに見舞われたのは選手ではなく、捕手の後ろに立つ球審だった。
この試合、4回の阪神の攻撃中での出来事だった。1死一塁で打席にはゴメス。2ストライクからマウンドの涌井がボールを投げようとした瞬間だった。打席のゴメスは右手を上げてタイムを要求。これに気付いた球審も両手を掲げてタイムを宣言した。
ただ、涌井が投球フォームを始めるのとコールがほぼ同時になってしまった。涌井は投げるのを止められず、そのままボールを投じた。悲劇はここからだった。
128キロの真っ直ぐはややシュート気味の軌道を描き、やや打者側に抜けた。捕手の吉田が捕ろうと手を伸ばしたが、まさかのキャッチミス。ミットをかすめたボールは球審の右脇腹付近を直撃。球審は膝から崩れ落ちた。
まさかのアクシデントに見舞われた球審。この瞬間を紹介した「パーソル パ・リーグTV」の動画にはファンから「審判さんかわいそう」「キャッチャー捕れたやろ」「1番の戦犯はキャッチャー」「いったいなーこれは」「これは痛い」と、球審に同情するコメントが並んでいた。