【球界名場面】驚き慌てる甲斐野に注目 鷹・甲斐が炸裂させた変則“甲斐キャノン”
盗塁阻止だけじゃない、投手前送りバントを併殺にする“変則”甲斐キャノン
新型コロナウイルスの感染拡大を受けプロ野球の開幕は再延期が決まった。緊急事態宣言も出た今、「#Stay Home」プロジェクトも広がっている。選手、ファンにとってはもどかしい時間が続いているが、こんな時こそ過去の名場面を振り返り少しばかり気を晴らしてみてはいかがだろう。ここではソフトバンクの甲斐拓也捕手による一風変わった甲斐キャノンを紹介する。
2019年7月9日、ヤフオクドーム(現PayPayドーム)で行われたソフトバンク対西武戦。1点リードの9回表無死一塁の場面で甲斐による”変則キャノン”が発動した。
打者・鈴木が投前に転がした送りバント。素早く甲斐が猛追してボールを拾い上げると、咄嗟にしゃがんだ投手・甲斐野の上を矢のような送球が通過していく。一塁走者を二塁で封殺すると、さらに遊撃の高田が一塁へと転送し、打者走者もアウト。ピンチが一転、ビッグプレーで併殺を完成させて2死走者なしとした。
強肩もさることながら、打球に追いつくまでの甲斐のスピードにも驚かされる“変則型甲斐キャノン”。「パーソル パ・リーグTV」がこのプレーを紹介した動画には、慌てて送球をよけるルーキー甲斐野の初々しい姿もバッチリと映っている。
ファンからは「移動型62式甲斐キャノン」「そろそろセカンドにもスピードガン置いてほしい」と驚異の肩を称賛する声のみならず「甲斐野の咄嗟の土下座好き」「しゃがんだ甲斐野が、生死を分けた咄嗟の判断みたいで好き」「甲斐野送球の邪魔になるからじゃなく当たったら死ぬから避けた説あるな」と甲斐野の動きに爆笑の声も上がっていた。