イチローが入団会見で明かした3000本安打、背番号51への思いとは
「それ(3000本安打)がすべてではないということは、はっきり言える」
マーリンズと正式契約を結んだイチローの入団会見が、29日に都内で行われた。報道陣100人以上、20台以上のテレビカメラが詰めかける中、イチローは残り156本に迫っているメジャー通算3000本安打や、2年半ぶりに付ける背番号51に対する思いを明かした。
日米で注目される3000本安打到達については「数字はもちろん大切なものです。これがなくては現役を続けていくことはできないと思っています」と言及。プレーを続けていく上での1つのモチベーションになることを明かした。
しかし、それはあくまで材料の1つでしかない。米国では、資格取得1年目での野球殿堂入りのため、3000本安打は基準の1つにもなる。真のスーパースターと呼ばれてきた人物たちしか達成していない数字だ。ただ、すでに数々の偉業を成し遂げ、メジャーでスーパースターとして確固たる地位を築いていてきたイチローにとって、現役を続ける意味は他にもたくさんある。
「それ(3000本安打)がすべてではないということは、はっきり言える。もちろんチャンピオンになること、節目の数字をクリアすることは大切ですが、それがあるだけでプレーするわけではない。人はそういうわかりやすい数字や目標を求める傾向にあるけど、それは自由。人の口には戸が立てられないし、現代ではいろいろな情報が視覚化して入って来る。それを抑えるのは難しい。人がどう思うかは自由だけど、僕はそれがすべてではないというスタンスでいます」
このように、独自の考えを明かした。