田中将大、最多112球&8回途中3失点も9敗目…打線は今季90戦目で初の無得点
ベッツに浴びた今季24被弾目の場外弾が響く、打線は相手左腕プライスの快投の前に沈黙
ヤンキースの田中将大投手は16日(日本時間17日)、敵地でのレッドソックス戦で後半戦初先発。前日は延長16回の激闘、この日はダブルヘッダーの2試合目とブルペンが厳しい状況の中、今季最多タイの112球で7回2/3を8安打3失点9奪三振無四球と力投したが、9敗目(7勝)を喫した。クオリティー・スタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)を達成するも、メジャー屈指の左腕プライス、守護神キンブレルの継投の前に打線は今季90試合目で初の無得点。0-3の完封負けを喫した。
田中は初回、ベッツを遊ゴロ、ベニンテンディを空振り三振、ペドロイアを三ゴロと3者凡退。さらに、2回はモアランドを二ゴロ、ラミレスを三ゴロ、ブラッドリーJrを空振り三振。完璧なスタートを切る。
レッドソックスの先発プライスも無失点に抑える中、田中は3回1死からバスケスにセンター前に運ばれ、初ヒットを許す。続く台湾出身・林は中飛も、ベッツにはスライダーがやや甘く入り、レフトのグリーンモンスターを超えて場外に消える一発を浴びた。田中はこれがリーグワースト2位の今季24被弾目。自己ワーストだった2015年の25被弾に早くも「1」となった。
4回は先頭ペドロイアにセンター前ヒットを許すも、モアランドは遊ゴロに仕留めてダブルプレー。ラミレスはスライダーで空振り三振に打ち取った。5回は先頭ブラッドリーJrにグリーンモンスター直撃の二塁打を許したが、ホルトはスライダーで空振り三振。バスケスは一ゴロに仕留めて2死三塁とすると、林はスライダーで空振り三振に斬って取った。
6回、田中は先頭ベッツの高いバウンドに反応するも、グラブに当てながら捕球できず。その後、二塁カストロが掴んだが、一塁への送球が逸れた。記録は内野安打と送球エラーでベッツは二塁へ。ベニンテンディはニゴロで1死三塁とされると、ペドロイアにはツーシームをレフト前に運ばれ、タイムリーで痛恨の追加点を許した。モアランドはレフト前ヒットで1死一、二塁とピンチが続く。しかし、ラミレスは空振り三振。さらに、ブラッドリーJrも空振り三振に仕留めると、マウンド上で雄叫びを上げた。
味方打線はプライスの快投の前にゼロ行進。田中は7回、ホルトを空振り三振、バスケスを右飛、林を空振り三振で3者凡退に抑えるも、レッドソックスは8回1死一塁の場面でジャッジのホームラン性の当たりをセンターのブラッドリーJrがもぎ取るスーパープレーも飛び出した。
田中は99球で8回も続投。先頭ベッツにレフト前ヒットを許すも、続く打者2人を抑え、今季最多タイの112球となったところで降板となった。2番手シュリーブが後続を断ったが、打線は9回も守護神キンブレルに抑えられ、0-3で完封負けを喫した。田中は112球でストライクは76球。防御率は5.33となった。
(Full-Count編集部)