過去に失言? マーリンズ社長の「イチロー愛してる」発言の理由
会見中もひたすらイチローに気を遣っていたサムソン社長
マーリンズと正式契約したイチロー外野手の入団会見が29日に都内で行われたが、同席していた球団幹部の過去の失言が地元で再びクローズアップされている。地元紙「サン・センチネル」が「マイアミ・マーリンズ社長のデイビッド・サムソンがイチローを給料もらいすぎと考えていたことを覚えているか」との見出しで特集している。
都内のホテルの壇上で日本の誇る安打製造機の隣に座ったサムソン社長の挨拶は、どこか風変わりだった。
「2015年シーズン、イチロー・スズキをマーリンズに迎え入れることを嬉しく思っている。我々が東京にやってくるのが重要なことだ。(MLBの)マンフレッド新コミッショナー以下、日本の野球の重要性を理解している」
ひとしきり社交辞令を済ませた後に「最後に私の新しい友達、イチローに感謝したい。彼はこちらを見向きもしないが、私は彼を愛している」と発言すると、隣の主役も意味ありげな笑みを浮かべていた。
会見中に喉が渇いた様子のイチローにしきりにお茶を勧めるなど、ひたすら新加入のベテランに気を遣っていたサムソン社長の心の中には、過去の”失言”に対する申し訳なさがあったのかもしれない。