観客入場解禁の台湾プロ野球 最大1000人のファンはどう観戦した?

8日に観客の入場が解禁された台湾プロ野球【写真:Getty Images】
8日に観客の入場が解禁された台湾プロ野球【写真:Getty Images】

ファンは3席おき、前後1列ずつを空けて座席に着席

 新型コロナウイルスの感染が広がる中で、国が感染の封じ込めに成功して“世界最速”の開幕を迎えた台湾プロ野球(CPBL)。当初は無観客での開催を続けてきたが、8日には観客の入場が解禁された。

 米メジャーリーグや日本のプロ野球の開幕が決まらぬ中で、いち早くシーズンが開幕し、ついに観客の入場も始まった台湾。最大1000人と決められているものの、それでも、大きな一歩となった事は間違いない。

 台湾での有観客試合の再開には米メディアも注目。「AP通信」は「台湾の野球ファンは、スタジアムの中に入ることを許された。しかし、離れて座らなけばならなかった」とし、CPBLが観客の入場に際して講じた感染拡大防止策をレポートしている。

 記事によると、観客の入場が解禁されたものの、スタジアム内にある飲食などの売店は全て閉まったまま。ファンは入場に際して実名を伝え、さらには検温が義務付けられた。座席も最低でも3フィート(約9.1メートル)の間隔を開けて座らなければならなかったという。

 富邦ガーディアンズと統一ライオンズの一戦では、たとえグループ客での来場であっても観客は3席ずつ空けて座り、さらに、一列ずつ間隔を空けていた。富邦の本拠地・新荘体育場野球場は最大収容人員1万1000人ほどで、この方法で約1000人が入場できるという。また、チームカラーの青いメガホンを使って声を出して応援することができた。

 日本のプロ野球はまだ開幕が決まらず、開幕後も無観客での開催となる可能性が高まっている。のちにファンの入場が解禁される際には、この台湾プロ野球での開催方法が1つの参考になることだろう。

(Full-Count編集部=AP)

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