600勝達成ロッテ伊東監督、記念球を石川にプレゼント「こだわりないから」
サントス来日1号、井口2安打と打順変更が奏功「よく打ってくれた」
ロッテの伊東勤監督が、史上23人目の監督通算600勝を達成した。2連敗で迎えた23日のソフトバンク戦(ヤフオクD)。4試合ぶりに先発出場したサントスが来日初本塁打を放つなど2安打2得点すると、4番の井口も適時打を含む2安打。先発の石川が7回途中までソフトバンク打線を1失点に抑えて3タテを阻止し、伊東監督は「3つ負けなくてよかった。ここ2試合投手陣はよく頑張った。打順を変えて、井口が2安打してくれた」と語った。
2回先頭の鈴木が右翼線への二塁打を放ち、二ゴロの間に三塁へ進むと、中村の右犠飛で生還。先制点を奪った。その裏に同点に追いつかれたものの、直後の3回にサントスが来日初アーチとなる1号ソロを放って勝ち越しに成功。5回にもサントスが右翼線二塁打で出塁すると、井口が三遊間を破る適時打を放って、リードを2点に広げた。新助っ人の活躍に「2つ負けているから、少し(打線を)いじりたかった。よく打ってくれた」と目を細めた。
投げては、先発の石川が7回途中6安打1失点の好投。先制した直後の2回に松田に同点の適時二塁打を浴びたが、その後は粘り強く投げ、今季2勝目をマーク。指揮官も「(石川は)よかったですね。白星が取れたので、次に繋がる」と評価した。
監督通算600勝については「頭になかった」といい、ゲームを締めた内から渡された記念のウイニングボールも、2勝目を掴んだ石川へと手渡し「(これまでもボールは)全然取っていない。こだわりないから」とした伊東監督。節目の1勝よりも、ここまで2勝12敗と苦しんできたソフトバンク戦での勝利が嬉しそうだった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)