田中将大は7年168億円の「期待以上」 地元NY紙が絶賛、再契約の可能性を分析
地元NY紙が田中の活躍を称賛しつつ、その去就の可能性について報じた
今季が7年契約の最終年となるヤンキースの田中将大投手。アメリカの様々なメディアがオフの田中の去就を予想してきたが、地元紙「NYポスト」は「全てを捧げてもなお、マサヒロ・タナカのヤンキースでの将来は見通しが立たない」と特集して、田中のヤンキースでの功績を称えるとともに、再契約の可能性を伝えている。
今季、投手史上最高額となる9年3億2400万ドル(約356億円)で移籍したゲリット・コール投手がスプリングトレーニングで師事するなど、今やすっかりヤンキース投手陣の中心にいる田中。7年総額1億5500万ドル(約168億円)+譲渡金2000万ドル(約21億円)で契約したが、記事では「タナカがどれだけ活躍できるか知る者はいなかった。(ヤンキースとの)契約期間でタナカはヤンキースに多くを与えた」と、期待を上回る活躍をしたと称賛されている。
田中の第一印象については「タナカは彼らの期待以上に圧倒的だった。破壊力抜群のスプリットを武器にした」とし、右肘の靭帯部分断裂を負った後も「彼はヤンキースの他の先発投手の誰よりも(体の強さが)タフな投手であり続けた」と絶賛。「彼の生産性、そして絶え間なくNYに溶け込んできたことを考慮すると、今季終了後に彼にブロンクスに居続けてもらうための契約は、確かに可能であるようだ」と残留に期待した。
また、新型コロナウイルスの影響で開幕が延期となっている現状が田中のFAにどう影響するかについては「タナカのように(今季終了後に)FAになる投手は今回の休止状態がより大きな痛手となる可能性もある。特に彼の場合は(2019年に)最高のシーズンを送っているわけではないのだから」と指摘する。
その一方で、あるア・リーグスカウトの「それでも彼には素晴らしい通算成績がある。だから彼は同じような境遇の選手のように実力を証明する必要がない」とするコメントも紹介。例年ポストシーズンに大きな活躍を残す田中の傾向を踏まえ「ヤンキースは10月のコール&タナカの“ワンツーパンチ”起用を楽しみに待っていた。そして今、今後どうなるか誰にも分からない」と伝えている。
(Full-Count編集部)