広島・藪田が今季2敗目、味方失策後の被弾に指揮官「これをいい経験にして」
最下位チームに完敗も選手責めず「次に取り返してくれればいい」
広島は29日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に1-9で敗れた。先発の薮田が6回6失点と振るわず、5月6日以来の黒星を喫した。けん制死や失策などミスも目立ったゲームだったが、緒方監督は「気の抜けたプレーは誰もやっていない。野球にはミスが付き物。反省すべきところは反省して、次に取り返してくれればいい」と、選手を責めることはなかった。
1点リードされた5回、試合の行方を決定付けた山田の3ランは、名手の菊池の失策の直後のものだった。薮田は「1球の大切さを改めて知った。エラーがあった後、しっかり投げ切りたかったが、それができなかった」と反省。緒方監督も「ああいうミスが出た時こそ踏ん張らないと。0点で抑えろとは言わないけど、せめて最少失点でいっていればね」と残念そうだったが、「5回の失点もそうだけど、アツ(會澤)も含めて、バッテリーでしっかり反省して、これをいい経験にしてくれればいい」と、次に期待した。
薮田の連勝は8で止まったが、緒方監督は「自分一人の力で勝っていたわけではないからね」と野手との関係性を強調した。薮田も「こういう負けが一番勉強になる。これを生かして、次はしっかり勝てるように頑張りたい」と前を向いた。
2位とのゲーム差はまだまだあるとはいえ、最下位チームに完敗でも、後に引きずりそうなムードは皆無だ。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)