NYの「真のエース」は? 田中将大とメッツの剛腕はどちらが上か

地元メディアが比較、「もし健康ならば、両方ともサイ・ヤング賞の候補」

 ニューヨークの「真のエース」はどっちなのか。ヤンキースの田中将大投手が名門球団のエースとして、同じニューヨークに本拠地を置くメッツのマット・ハービー投手と比較されている。ESPNの特集記事「どっちがいい選手? ヤンキースかメッツか」でポジション別に両チームの選手が比べられており、田中は「NO.1スターター」の項目で名前を挙げられた。

 今年がまだメジャー2年目で、昨年は右肘の靭帯部分断裂で約2か月半、離脱した田中。だが、最近2年は不振と負傷に苦しむ元エースのCC・サバシアを抑え、ヤンキースの先発投手1番手として登場。一昨年に右肘靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、2014年シーズンを棒に振ったメッツの剛腕エース、ハービーと比較されている。

 記事では、両エースの今季が未知数であることに言及。「ハービーがトミー・ジョン手術から復帰し、2013年と同じように投げられると期待するのは、アンフェアかもしれない」とし、さらに「昨年、自身の肘の問題で時間を失った後(のシーズン)で、タナカが健康でいられるという保証はない」ともしている。

 もっとも、2人を先発1番手として挙げているだけに、高い能力については認めている。「もし健康ならば、両方ともサイ・ヤング賞の候補だ」。こう評価しつつ「しかし、ともに大きなクエスチョンとともに2015年シーズンに入る」と指摘。両エースは、期待と不安の同居する1年を送ることになりそうだ。

 サイト上では「2015年はどちらのピッチャーが活躍すると思いますか」とアンケートを実施。現地時間3日までの時点で約5000票の投票があり、結果は60%がハービー、40%が田中となっている。現時点で競り負けた田中だが、実際の投球で、ニューヨークの「真のエース」として結果を残せるだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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