上原浩治が勝利貢献、地元メディア「素晴らしい投球」 カブスは後半戦12勝3敗

カブス・上原浩治【写真:Getty Images】
カブス・上原浩治【写真:Getty Images】

11球で3者凡退に仕留め勝利に貢献、本人は謙虚に「まだ首の皮繋がってるな…」

 カブスの上原浩治投手は29日(日本時間30日)、敵地でのブルワーズ戦に登板し、同点の9回1イニングを3者凡退に仕留める好投を見せた。地元テレビ局は、わずか11球で凌いだ日本人右腕の出来に「本当に素晴らしい投球」と称賛している。カブスは延長11回の熱戦の末、2-1で勝利。後半戦は12勝3敗と調子を上げてきた。

 上原は2試合ぶりのマウンドになった。1-1で迎えた9回に5番手として登板。まず先頭のブリンソンを初球の88マイル(約142キロ)直球で遊ゴロに仕留めると、続くアルシアは4球目の88マイルの直球でライトフライ。地元シカゴで試合をテレビ中継していた「WGMスポーツ」の実況は「今日は素晴らしい投球です」と称賛した。

 そして、最後は代打アギラールをフルカウントに追い込む。緊迫の場面で解説者は「ここで避けたいことはスプリットの失投でダメージを受けることです」と分析。最近2試合で連続被弾していた上原だが、伝家の宝刀にはキレがあった。6球目、低めへの80マイル(約129キロ)のスプリットで鮮やかに空振り三振。実況は「過ちを犯すことはありませんでした。上原が9回を3者凡退に切って落としました。我々を10回に導いてくれました」と興奮気味に語った。

 宝刀スプリットの切れ味とともに復調した上原を、地元テレビ局は称賛。本人は試合後にツイッターで「良かったぁ (o^^o) まだ首の皮繋がってるな…(^_^;)」と謙虚にコメントしたが、ブルペンで重要な役割を担い続けている。

 試合は延長11回表にカブスのヘイワードが8号ソロを右中間席に運び、試合を決めた。カブスはこれで後半15試合で12勝3敗。昨季の世界一球団は前半戦は波に乗れていなかったが、これで55勝48敗の貯金7として、2位ブルワーズに1.5ゲーム差でナ・リーグ中地区首位に立っている。

 上原は防御率3.34。3試合ぶりの無失点投球で、勝利に大きく貢献した。

(Full-Count編集部)

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