元巨人マシソンが日本へ恩返し 野球少年に“オンライン指導”「何事にも全力で」
米国の自宅から日本の子供たち、そして保護者へ「野球を楽しく」「続けさせることが大切」
元巨人のスコット・マシソン投手が24日、オンライン会議システム「Zoom」を使用して、新型コロナウイルスの影響で活動自粛期間が続く野球チームの子供たちのため、講習会(主催・POD Corporation)を開催した。米国の自宅から日本への感謝と野球上達のためのトレーニング方法やアドバイスを送った。
昨季限りで巨人を退団したが、カナダ代表ではプレーを続け、東京五輪出場を目指している。日本では8年間で通算421試合に登板し、54セーブ174ホールド、防御率2.46の成績を残した。来日1年目の2012年に慣れない環境で神経質になってしまったことはあったが「日本の選手、コーチはみんな熱心でした。野球に一生懸命、取り組む姿勢が自分には合っていました。素晴らしいメディカルコーチ、トレーナーの皆さんに支えられました」とまずは感謝の気持ちを伝えた。
講習会には都内の少年野球11チーム、約200人の子供たちと保護者らが参加。マシソンの登場に目を輝かせていた。質問コーナーではボールが速くなる方法、家でできるトレーニング、四球を出した後の気持ちの切り替え方は?……といった野球面から、巨人・阿部慎之助(現巨人2軍監督)や仲のよかった選手は誰ですか?などファン視点での質問にも、細かく、丁寧に答え、楽しい時間は過ぎていった。
また、指導者からの質問も受け付けた。どのようなコーチが印象に残っていますか?との問いには「(自分の)お父さんが一番大切なコーチでしたね。日本でいうと巨人・原監督。それから、豊田(清・現西武投手コーチ)コーチからフォークを教わったことが、自分のキャリアで本当にプラスになりました」と巨人入団当時、ファーム暮らしの時から熱心にアドバイスをもらい、練習に付き添ってくれていたことに感謝していた。
マシソンは保護者に向けて「大事なのは続けさせることです。子供たちにいかに野球を楽しませるかに集中してください」とアドバイス。最後に子供たちへも「野球を楽しむこと。健康に気を付けて。後悔のないように。何事にも全力で取り組んでください。皆さんと話せてうれしかったです」と締めくくった。
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(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)