地区首位独走3チームで主力が怪我、戦力への影響度を米メディアが検証

ドジャースのクレイトン・カーショー【写真:Getty Images】
ドジャースのクレイトン・カーショー【写真:Getty Images】

ナショナルズはストラスバーグ、ドジャースはカーショーが戦線離脱

 メジャーではペナントレースが佳境を迎えているが、今季は例年以上に球団間の“格差”が出ている。そのため、ナ・リーグ東地区と西地区、ア・リーグ西地区の3地区では、首位に立つチームが2位以下に10ゲーム以上の差をつけて独走状態だ。だが同時に、ここへ来て独走するチームが主力を怪我で欠くという事態も相次いでいる。そこで米スポーツ専門局「ESPN」公式サイトでは「後半戦に大きなインパクトを与えるのは誰の怪我?」と題した特集記事を掲載した。

 記事では、ナ東地区首位ナショナルズ、ナ西地区首位ドジャース、ア西地区首位アストロズ、そしてア東地区首位レッドソックスを襲った怪我について検証。ここからの戦い方にどれほどの影響を与えるかについて考察している。

 ナショナルズは、エース右腕ストラスバーグが右内側前腕の神経障害と診断され、戦列を離れている。超音波による検査を行った結果、肘の構造そのものに以上はなく、神経障害の原因は軟組織の張りなどが考えられるという。治療は比較的簡単だといい、実際にストラスバーグは平地でのキャッチボールを再開した。記事では「近い将来には復帰」と予測し、シーズン中盤に“休み”を挟めたことは「総合的にはポジティブな効果」となり、ポストシーズンでも「より無理なく」起用できるだろう」とした。

 また、遊撃ターナーも右手首骨折で故障者リスト(DL)入りしているが、こちらも順調に回復しているようだ。さらに、トレード期限を前にフィリーズから内外野を守れるケンドリックを獲得。ターナーは焦らずに復帰に向けての調整ができると分析している。

 メジャー30球団最高勝率を誇るドジャースは、エース左腕カーショーが腰の故障で離脱。昨季も椎間板ヘルニアで2か月半をDLで過ごしただけに状態が心配されたが、今回の方が軽症のようで全治4~6週間と見られている。既往歴のある腰だけに余談は許されないものの、すでにキャッチボールを再開したことは「順調な経過の証拠」。さらに、昨季はDL前は防御率1.79、WHIP0.73だった成績が、DL復帰後には防御率1.28、WHIP0.71とやや上昇したことにも触れ、プレーオフを含む後半戦での活躍を期待すれば「短期の不在は対処可能」と結論づけている。

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