球数制限の是非は 対照的な調整を見せるオリックス佐藤達也と金子千尋
時代に逆行する調整法? 春季キャンプで2000球を投げ込む佐藤
球数制限。日本の野球界にとっては永遠のテーマになるだろう。昨今では済美高・安楽智大(現楽天)の甲子園で投じた772球が日米間で議論となった。
だが、オリックスには時代に逆行する投手が存在する。2013、14年と2年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した佐藤達也だ。
宮崎・春季キャンプ第2クールとなった7日。連日のようにブルペン入りする右腕が投げ込んだ球数はなんと274球。若手、新人が首脳陣たちにアピールするために投げたわけではない。2年連続67試合に登板し、タイトルを獲得したリーグを代表するセットアッパー。それでも本人は「しっかり投げ込んで肩を作るのが自分のやり方なので」と涼しい表情を浮かべる。
それもそのはず。すでに佐藤は1月に神戸で行った自主トレで何度もブルペンに入り「投げられる肩」を作ってきているのだ。