NPB発表の公式戦日程で注目点は? 西武とヤクルトは本拠地15連戦、阪神&広島は7月まで敵地続き

NPBは試合日程の一部を発表【写真:荒川祐史】
NPBは試合日程の一部を発表【写真:荒川祐史】

阪神の本拠地開幕は7月7日、広島の本拠地初戦は7月3日に

 日本野球機構は1日、6月19日に開幕を迎える2020年シーズンの公式戦日程の一部を発表した。発表されたのは6月19日から、セ・リーグが7月23日まで、パ・リーグは7月19日まで。開幕戦は巨人対阪神(東京D)、ヤクルト対中日(神宮)、DeNA対広島(横浜)、西武対日本ハム(メットライフD)、オリックス対楽天(京セラD)、ソフトバンク対ロッテ(PayPayドーム)の6試合で、全て18時開始のナイトゲームで行われる。

 120試合前後が行われる予定の2020年シーズン。ここでは発表された約1か月分の日程から、注意すべきポイントを挙げていきたい。

 まず注目されていた試合の組まれ方だ。120試合程度を消化し、かつ移動リスクを減らすためには1カード6連戦も検討されていた。実際に発表された日程を見ると、セ・リーグは同一カード3連戦、パ・リーグは同一カード6連戦という、リーグによって異なる組まれ方になった。

 ただ、その中でも移動リスクの軽減は考慮されているよう。関東圏のチームはまず、開幕から3週間は遠征が入らないようになっている。巨人は東京ドーム、神宮、DeNAは横浜、東京ドーム、神宮と開催地を変えながらも7月5日まで関東にとどまり、ヤクルトは休みこそ挟むが、15試合連続で本拠地・神宮で試合が続く。

 一方で、阪神は東京ドームで開幕を迎えた後、神宮、横浜、ナゴヤドーム、マツダスタジアムと転戦し、本拠地・甲子園に戻るのは7月7日になってから。ただ、そこから休みを挟みながら、15試合、甲子園での試合が続く。広島は横浜で開幕を迎えた後、東京ドーム、ナゴヤドーム、神宮と渡り歩き、マツダスタジアムに戻るのは7月3日。一度、関東に入れば、出来るだけ、関東で試合を重ね、頻繁に移動が生じないようになっている。

 パ・リーグは、開幕2カード目から同一カード6連戦となる。ソフトバンクは開幕を福岡で迎えた後、メットライフドーム、札幌ドームと2週間、遠征へ。逆に西武は開幕の日本ハム戦を本拠地で戦うと、2カード目のソフトバンク戦、3カード目のオリックス戦と、7月5日まで2度の休みを挟みつつ、ひたすら本拠地で15試合を戦うという変則的な日程になっている。

 また、セ・リーグは毎週月曜日に週末のカードの予備日を設定。金曜日から日曜日までの試合で中止が生じれば、すぐさま月曜日に振替試合が入るように設定されている。雨天中止が増えた際にシーズン終盤が過密日程となることや、シーズンの試合数が消化できなくなる事態を避けるためと見られる。

(Full-Count編集部)

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