大リーグ開幕交渉が「再び行き詰まった」 MLB側が選手会の114試合案を却下
MLB側と選手会の協議では報酬面に大きな隔たりがある
7月4日(日本時間5日)の独立記念日前後の開幕を目指す大リーグ機構(MLB)と選手会の協議が「再び行き詰まってしまった」と米メディア「ジ・アスレチック」が伝えた。MLB側は選手会から提示された6月30日(同7月1日)開幕、114試合制の開催案を却下し、114試合案に対する譲歩案を提案しない見込みだという。
選手会が提示した114試合制の開催案では焦点となっている選手年俸について試合数に比例したものとなっている。しかし、シーズンは無観客で行われる見込みでMLB側は大幅な減収となる見込み。これまでに高年俸選手ほど減俸幅が大きくなる年俸削減案を提示しているMLB側では、試合数に比例した年俸を支払うのなら、50試合程度の短い開催案を検討している。
記事では「MLBは無観客でより短いシーズンを行うことをオーナーたちと話していて、その案なら選手会と話し合う準備が出来ている」と伝えた。報酬面で両者の隔たりは大きく、協議はさらに難航の様相を呈している。
約3週間のスプリングトレーニング、準備期間を考慮すると、7月上旬の開幕へは6月第1週までに両者は合意に達する必要があると考えられている。大リーグの7月開幕は厳しくなっている。
(Full-Count編集部)