どうなる鷹の開幕ローテ? 高橋礼は4回1失点も開幕は「ギリギリ」

ソフトバンク・高橋礼【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・高橋礼【写真:福谷佑介】

4日のオリックス戦に2番手として登板し4回1安打1失点だった高橋礼

 ソフトバンクの高橋礼投手が4日、京セラドームでのオリックス戦に2番手で登板し、4回を1安打1失点に封じた。キャンプ中に左太もも裏を肉離れしたサブマリン右腕はこの日が対外試合初登板だった。

 先発したバンデンハークのあとを受けて5回から登板した高橋礼。先頭の松井雅に1球もストライクが入らずにいきなり四球、1死二塁では中川に死球。荒れた立ち上がりとなったが、ロドリゲスを三ゴロ併殺打に打ち取ると、2イニング目からは落ち着いた。6回は内野ゴロ3つ、7回は2つの空振り三振を奪い、3人ずつで抑えた。

 8回先頭の後藤に中越えのソロ本塁打を浴びたものの、許した安打はこの1本だけ。この回も三振2つを奪い、4回を投げて1安打1失点4奪三振だった。シート打撃、紅白戦と一貫してボールの強さを追求してきた高橋礼は「自分的にはまだ納得いかないですけど、捕手は強いボールがきていたと言ってくれましたし、真っ直ぐでカウント稼げるかなという手応えは感じました」と語り、状態が少しずつ上向いていることを伺わせた。

 ただ、6月19日の開幕までは残り9試合しかない。練習試合の登板予定を見ると、高橋礼が先発するとならば開幕2カード目の週前半となる。そこまで練習試合で登板できるのは1試合、2軍の練習試合で登板機会を作っても2試合しかない。果たして、そこまでに万全に持っていけるのか。

 高橋礼はこの日の登板後に「ギリギリですかね。自分の100%のパフォーマンス出せるようにするというところが、まだ今の課題になっている。技術的なところを向上させるのは早い、まだ余裕はない」と現状を語る。身体的に万全の状態となり、そこから技術的な部分や投球の調子を上げていく段階となるが、まだ現時点では、状態を万全に戻す段階にあるという。

 ソフトバンクの先発ローテは開幕投手に決まった東浜巨投手を筆頭にマット・ムーア投手、和田毅投手、二保旭投手、石川柊太投手、リック・バンデンハーク投手、高橋礼投手、松本裕樹投手らが争う構図。枚数で言えば8投手いることから、高橋礼を焦らせることなく、万全となるまで調整させるのも一手とはなるか。開幕まで時間は残り少ない。工藤監督ら首脳陣はどう決断を下すか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY