大谷翔平VSベッツ? 豪華競演期待も米紙「乱雑でカオスな状況、前例がない」
米ボストン・グローブ紙はベッツ、トラウト、大谷翔平らのスター競演を期待したものの…
7月4日(日本時間5日)の開幕を目指す大リーグ機構(MLB)と選手会の協議が続いている。両者の協議は難航しているが、米紙「ボストン・グローブ」は新型コロナウイルスの感染防止予防策として移動距離を抑えた案で採用されれば、ア・ナ両リーグ西地区に所属するスター選手たちの競演が見られる可能性を指摘している。
同紙は新型コロナウイルスの影響を受ける今季が同じ地域での対戦のみとなる可能性を指摘。18年MVPのムーキー・ベッツ外野手がア東地区のレッドソックスからナ西地区ドジャースへ移籍したことを挙げ、「南カリフォルニアではスターの競演が多く見られる可能性がある。ベッツはドジャースに移籍し、トラウトとオオタニはエンゼルスに在籍している」と伝えた。
昨季はエンゼルス・トラウト、ドジャース・ベリンジャーと西地区に所属するスター選手がMVPに輝いた。そのエンゼルスには昨季世界一に輝いたナショナルズの主砲だったアンソニー・レンドンが加入。ドジャースにはサイ・ヤング賞3度のクレイトン・カーショーらスター揃いで、「1つの球場に集まることは、確実に素晴らしいショーとなる」と競演を期待した。
ただ、夢の競演には難点もある。同じ地域を本拠地とするチーム同士の対戦とはいえ、感染リスクがないわけではない。同紙は「『有名な選手を含む何人かの選手たち』が不参加の可能性を検討している」と伝え、ある球団幹部の証言を紹介した。
「ムーキーやトラウトがプレーしたくなかったら大変なこと。だが、シーズンの詳細によっては、そう主張することもできる」
「各球団は今どうすべきか悩んでいる。今季を予測することはできない。この乱雑でカオスな状況は明らかに前例のないこと」
大リーグ機構は選手会が提示した114試合制案を却下。両者の協議はなかなか決着しそうにないが、ファンならスター対決を期待したい。
(Full-Count編集部)