宿敵球団との契約で「最悪の裏切り者」の声も エルズベリー移籍の衝撃度は?
ライバル球団へ移籍することの衝撃度
レッドソックスからFAとなっていたジャコビー・エルズベリーのヤンキース入団が7年1億5300万ドル(約156億6000万円)で合意に達した。オプションの8年目を含めれば、外野手史上最高額となる1億6900万ドル(約173億円)の超大型契約。今オフ注目の1人が宿敵へと移籍したことは、米国内でも大きな話題を呼んでいる。そこで米CBSスポーツ電子版はヤンキースとレッドソックス、両方のユニホームを着た大物選手のベスト10を発表した。果たしてエルズベリーは入っているのだろうか。
レッドソックスのリードオフマンは今季、リーグ最多の52盗塁を記録。6年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献した。しかし、突如としてヤンキースとの契約合意が明らかに。ファンからは「最悪の裏切り者」、「強欲者」といった声も上がっている。では、これまでに両名門球団のユニホームを着た選手と比べて、今回のエルズベリー移籍のショックは大きいものなのか。カウントダウン形式で紹介されているベスト10は以下の通りだ。
【10】スパーキー・ライル
【9】デビッド・ウェルズ
【8】カール・メイズ
【7】ルイス・ティアント
【6】エルストン・ハワード
【5】ウェイト・ホイト
【4】レッド・ラフィング
【3】ウェイド・ボッグス
【2】ロジャー・クレメンス
【1】ベーブ・ルース
エルズベリーどころかジョニー・デーモン、デビッド・コーンも入っていない。エルズベリーはすでに2度の世界一に輝き、MPV投票で時点が1度、オールスターにも1度出場した。一方で、デーモンは両チームで1度ずつ世界一となり、オールスター出場はキャリアで2度。ただ、それでも、この豪華なリストには入れないということなのだろう。
今後、エルズベリーがオールスターに3、4度出場し、MVP投票で2度以上はトップ10に入り、ヤンキースで3つ目のチャンピオンリングをゲット、さらに数年間にわたって盗塁王を争うような状態を維持できれば、このリストに入ってくるかもしれない。デーモンはリストから惜しくも漏れた最後の候補者だが、エルズベリーには現実的に可能性が残されている。今後の活躍次第では、何年か後には、トップ10リストはエルズベリーを含めたものへと変わっているかもしれない。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count