通算安打だけじゃない イチローマルチ安打も驚異的、歴代単独11位浮上
今季初3安打のイチロー、通算904度目のマルチ安打を記録
マーリンズのイチロー外野手が9日(日本時間10日)の敵地ナショナルズ戦で「7番・センター」でスタメン出場し、今季初の3安打を放った。これでメジャー通算3064安打とし、歴代21位のキャップ・アンソン(3081本)まで残り「17」。またこの試合でマルチ安打は通算904度目となり、米野球殿堂入りの名手ジョージ・ブレットの903度を抜いて歴代単独11位に浮上した。
マーリンズが1-10と大敗を喫する中で43歳のベテランが輝きを放った。外野手の休養のため、2試合連続のスタメン出場となったイチローは2回1死一塁で迎えた第1打席で二ゴロ併殺に倒れたものの、3点を追う4回1死一、二塁の場面でセンターの左へと弾き返し、タイムリーヒットをマーク。さらにリードを7点に広げられた7回先頭では中前安打を放った。
また、9点ビハインドで迎えた9回1死一塁の場面では二塁内野安打。この日はチーム唯一の打点を挙げるなど4打数3安打1打点の活躍。イチローの1試合3安打は昨年9月12日のブレーブス戦以来で今季初めて。打率は.241となった。さらにセンターの先発出場で史上最年長記録を保持しているイチローはこの日「43歳292日」でスタメン出場し、自身の記録を更新した。
43歳になった今季も少ない出番の中でヒットを積み上げているイチローはマルチ安打でもメジャーの歴代ランキングを駆け上がっている。昨年9月13日のブレーブス戦では史上12人目となる通算900回目のマルチ安打を達成。今季はこれで4度目となり、903試合のブレットを抜いて歴代単独11位に浮上した。
この記録は米スポーティング・ニュースでライターなどを務めるライアン・スペーダ―氏も自身のツイッターで速報した。
米データサイトの「Baseball-Reference.com」によると、マルチ安打試合数でメジャー歴代トップに立つのはピート・ローズの1225試合。スタン・ミュージアル(1059試合)、ハンク・アーロン(1046試合)と続いている。
(Full-Count編集部)