“天才ナックル少女”の前にメジャー打者お手上げ? 空振り誘う魔球に「完全に凶悪」
“天才ナックル少女”として全米で話題を集めたチェルシー・ベイカーさん
【球界名場面番外編】
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開幕延期中のプロ野球は6月19日に開幕することが決まった。2日から練習試合が再開されたが、7月4日(日本時間5日)の独立記念日前後の開幕を目指す大リーグはまだ先行きが見えてこない。こんな時こそ過去の名場面を振り返り、少しばかり気を晴らしてみてはいかがだろう。ここでは番外編として、日本以外の名場面を紹介する。これを見て、少しでもファンの方々が心を癒していただければ幸いだ。
全米で話題を集めたメジャーリーガーを翻弄した“天才ナックル少女”を覚えているだろうか? 2014年、フロリダ州デュラント高校の17歳少女・チェルシー・ベイカーさんがレイズで打撃投手として“デビュー”した。MLB公式YouTubeはレイズの打者を手玉に取る様子を動画で公開している。
ベイカーさんは中学時代に男子選手に交じり1シーズン2度の完全試合を達成するなど脅威的な活躍を見せ、14歳の時にはアメリカ野球殿堂にユニホームが飾られるほど注目を浴びた逸材。デュラント高校に進学し、その時にレイズの監督だったジョー・マドン氏(現エンゼルス監督)と出会い、打撃投手として勧誘を受けたという。
試合前の打撃投手としてマウンドに上がったベイカーさんはサイド気味からナックルを披露した。無回転で予想不可能な動きを見せる“魔球”に打者は空振りする場面も。この様子にファンも「とても可愛い」「彼女のその球は良い動きをするね」「どうやってナックルボールをキャッチするの?」「ナックルボール・プリンセス」「素晴らしい物語」と絶賛した。
また、米全国紙「USAトゥデイ」のスポーツサイト「フォア・ザ・ウィン」も「ベイカーという17歳の高校生投手は、完全に凶悪なナックルボールを投げる」と、その凄さを伝えていた。