12球団助っ人打者で明暗 DeNA&西武は好調も、MLB実績組はまだ目覚めず…
バレンティンやマーティン、パーラ、エスコバーらはまだ本調子ではなく…
6月19日に開幕を迎えるプロ野球。それに先立って6月2日から練習試合が再開され、西武と巨人は4試合、残る10球団は6試合ずつを戦い、2週間の練習試合の1週目を終えた。
新型コロナウイルスの感染拡大により、3か月遅れの開幕となる今シーズン。緊急事態宣言による活動休止や自主練習期間など、選手たちは難しい調整を強いられてきた。助っ人外国人たちにとっても慣れない異国の地で、コロナ禍の中で調整しなければならなかった。
この1週間、助っ人たちの間でも結果が出た選手がいれば、逆になかなか快音が聞かれなかった選手もいる。練習試合の期間は残り1週間。現時点での12球団の助っ人たちの調整具合はどうなっているか見ていってみよう。
・西武
スパンジェンバーグ 11打数8安打4本塁打7打点 .727
・ソフトバンク
バレンティン 18打数2安打0本塁打1打点 .111
※今季から日本人選手登録
・楽天
ウィーラー 13打数4安打0本塁打2打点 .308
ブラッシュ 13打数4安打2本塁打2打点 .308
ロメロ 13打数5安打1本塁打2打点 .385
・ロッテ
マーティン 13打数2安打0本塁打2打点 .154
レアード 13打数3安打1本塁打3打点 .230
・日本ハム
王柏融 12打数3安打2本塁打3打点 .250
・オリックス
ジョーンズ 11打数3安打0本塁打2打点 .273
ロドリゲス 16打数5安打1本塁打4打点 .313
モヤ 8打数3安打0本塁打0打点 .375
出色の成績を残しているのは西武の新助っ人スパンジェンバーグ。4試合を終えて11打数8安打、打率.727と打ちまくっている。対外試合初戦から3試合連続本塁打、6日の中日戦では2打席連続本塁打を放ち、4試合全てで安打と打点を記録している。4試合中3試合で「8番」に起用されており、このままいけば「恐怖の8番打者」となりそうである。
楽天とオリックスの助っ人トリオたちも元気だ。楽天はオリックスから移籍したロメロがここまで.385と好打率をマークし、ウィーラーとブラッシュも.308とまずまず。ウィーラーは7日のロッテ戦で特大の一発を放った。オリックスは新助っ人のロドリゲスが.313とまずまず。モヤは打席数が少ないが.385をマークし、ジョーンズは.273となっている。日本ハムの王柏融は2本の本塁打を放っている。
元気がないのがソフトバンクのバレンティンとロッテのマーティン。紅白戦では快音を響かせていたバレンティンだが、対外試合に入り、18打数2安打、打率.111。ただ、日本球界10年目と経験は十分あり、心配は無用か。マーティンはここまで13打数2安打、.154となかなか安打が出ない状況となっている。