外野4人の“珍シフト”は「酷い作戦」!? “撃破”の巧打者に称賛続々「球界最高」

レッズのジョーイ・ボット【写真:Getty Images】
レッズのジョーイ・ボット【写真:Getty Images】

カブスの名将マドン監督が大胆シフトも…ボットが一塁線を破る二塁打

 レッズのジョーイ・ボット内野手が14日の敵地カブス戦で外野手4人という衝撃的な守備シフトを打ち砕く二塁打を放ち、ファンから「MVP」「球界最高」などと大きな称賛を浴びている。

 カブスが7-2と5点リードで迎えた5回1死走者なしで場面。知将ジョー・マドン監督が好打者ボットの打席で動いた。三塁手のブライアントが外野に移動し、中堅手のジェイと左翼手のシュワーバーの間に。左中間を守る異例の外野4人体制となった。

 その代わりに、4人いるはずの内野は3人に。遊撃手のバエスが二塁ベースから三塁ベースの間を一人でカバーし、一塁のリゾと二塁のラステラはほぼ定位置を守る形を取った。

 シカゴで試合を放送している中継局「WGM」の実況は「今、外野手が4人体制です。どういうことなんでしょうか? マーク・マグワイアぐらいにしか見せなかったものですが」と困惑の声を挙げる。当時のメジャー新記録となる年間70本塁打を放ったカージナルスの強打者で、現在パドレスのベンチコーチを務めるマグワイア氏の現役時代に対戦相手が見せたことがある極めて珍しい特別シフトだった。

 メジャー屈指の巧打者であるボットは今季も打率.317とハイアベレージで、さらに31本塁打、83打点とキャリア最高ペースで長打も量産中。キャリア通算打率.313、出塁率は驚異の.427をマークしている。今季のOPS(出塁率+長打率)は1.050とメジャーNO1の数字。マーリンズのイチロー外野手との友好関係も有名で、お互いのロッカールームに大量のピザとドーナツを届けるなど、ふざけ合うエピソードも有名だ。

 そんなお茶目な名手には、マドン監督の奇策も通じなかった。3ボール1ストライクから先発キンタナが投じた5球目をボットは強振。一塁線を華麗に破り、二塁打を放った。

ボットの打撃技術には称賛の声続々「球界最高」「本当に素晴らしい」

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