マグワイア氏の70発記念球が3.2億円→2700万円に大暴落「ワインのようには…」
ニューヨーク・ポスト紙が複数のスポーツ記念品オークション会社に取材した
アスレチックス、カージナルスで通算583本塁打を記録したマーク・マグワイアの歴史的なホームランボールが“大暴落”している。米ニューヨーク・ポスト紙は「マグワイアの歴史的なホームランボールの価値は現在300万ドル(約3億2200万円)よりずっと低い」と伝えた。
マグワイアはカージナルス時代の1998年にサミー・ソーサ(カブス)とのシーズン最多本塁打記録争いを演じ、当時新記録となるシーズン70本塁打をマークした。その記念すべき本塁打ボールを購入したのは漫画家のトッド・マクファーレン氏。実に300万ドル超をかけて購入したが、複数のスポーツ記念品オークション会社に取材したNY紙は「その価値は現在25万ドル(約2700万円)まで下がっているかもしれない」と指摘した。
これにはいくつか理由があるようだ。まずはジャイアンツのバリー・ボンズが2001年にマグワイアの70発を上回るシーズン73本塁打を記録したこと。そして、マグワイア当人も現役引退後の2010年にステロイドの使用を認めたことだ。NY紙は「マグワイアの記録は汚された。ゴールディン・オークションズのケン・ゴリン氏によると、マグワイアのボールは現在25万~30万ドル(約2680~3200万円)の価値とされる。SCPオークションズのデビッド・コーラー氏は40万ドル(約4300万円)にまでなるかもしれないと考えている」と具体的な価格に言及した。
ニューヨーク・ポスト紙は「マーク・マグワイアの歴史的なホームランは高級ワインのように熟成しなかった」と伝えた。それでも、所有者であるマクファーレン氏は記念球を手放すつもりはないようだ。
(Full-Count編集部)