チャップマンが守護神から解任と米報道、4試合連続失点で監督苦渋の決断
今季は38試合登板で4勝2敗16セーブ、防御率は4.29と奮わず
ヤンキースのアロルディス・チャップマン投手が19日(日本時間20日)、守護神の役割を解かれたと複数の地元メディアが報道している。100マイル(約161キロ)を超える剛速球で打者をねじ伏せてきた左腕だが、今季は防御率4.29と奮わず。最近は4試合連続失点したことが、守護神解任の引き金となったようだ。
プレーオフ進出を狙うヤンキースが、思い切った決断を下した。この日敵地でのレッドソックス戦を前に会見に応じたジラルディ監督は、チャップマンを守護神から外し、今後はデリン・ベタンセスとデービッド・ロバートソンの2人を併用することを明言したという。球団公式サイトによると、今後の左腕の起用法について、指揮官は「他の救援と同じように、どんなタイミングでも使っていく」としたという。
100マイル(約161キロ)を超える豪腕の持ち主だが、今季は制球に苦しんだ。ここまで38試合に投げ、4勝2敗16セーブ、防御率4.29という数字で、セーブを挙げた試合でも綱渡りで乗り切った印象はぬぐえない。最近4試合は毎試合失点を重ね、4回1/3を投げて2被弾を含む5安打6四死球5奪三振で7失点(自責7)と調子を落としていた。監督は「調子を戻さないといけないことは彼自身も分かっている。勝つためには何でもすると行ってくれた」と、チャップマン自身も解任に合意したことを明かしたそうだ。
18日(同19日)の敵地レッドソックス戦で2失点を喫したチャップマンは「自分の思い通りに運ばない難しい状況にいる。今回のスランプは間違いなく今までで最も厳しいもの。でも、自分は復調する自信がある」と通訳を介して話したという。
思い切った決断が功を奏するのか。チャップマンは再び圧倒的な姿を取り戻すことができるのか。プレーオフ進出争いと共に注目を集めそうだ。
(Full-Count編集部)