昨季MVPが超美技披露、飛球にジャンプ→グラブで弾いた球を素手キャッチ
3回には華麗なダイビング捕球で本拠地沸かせる
昨季ナ・リーグMVPに輝いたカブスの三塁手クリス・ブライアントが19日(日本時間20日)、本拠地でのブルージェイズ戦で美技を連発した。
まずは1-0で迎えた2回だ。無死二塁の場面でブルージェイズの5番ピラーが強烈なライナーを三塁方向へ飛ばした。打球は三塁頭上を越えて左翼へ抜けるかと思われたが、ここで三塁を守るブライアントがグラブを突き上げて高々とジャンプ。捕球を試みるも、勢いある打球はグラブに収まりきらずに飛び出した。
だが、ブライアントは類い稀なる冷静さを披露した。弾いたボールから目を切らさずに着地すると、見事に右手で素手キャッチ。ブルージェイズの攻撃の芽を摘んだ。試合を中継していたカブスの実況は「ブライアントがキャッチしました。グラブのち、空中のち、素手のキャッチ!」と興奮して伝えると、解説は「できない訳がないでしょう」と、さも当たり前と言わんばかりに、ブライアントの名手ぶりを称えた。
敵地トロントの実況チームも脱帽するしかなかった。ブライアントの美技を目撃すると「素晴らしい運動神経を見せつけました」と驚嘆。さらに、ブライアントが長身であることにも触れ「彼は6フィート5インチ(約196センチ)あります。その頭上を越すには、かなり高く打球を飛ばさなければなりません。二塁打かと思いましたが。集中力が違いました」と称えた。
ブライアントは3回にも三遊間を破りそうな打球をダイビング捕球し、両膝をついたまま一塁へ送球してアウトに仕留める美技を披露。本拠地ファンから大きな歓声が沸いた。
昨季MVPが好守を連発したこともあり、カブスは4-3で競り勝った。