米名物辛口記者がジーター氏に提言「チーム再建にはスタントンを放出せよ」
「ニューヨーク・ポスト」のシャーマン記者がコラムで力説
昨年からメディアを賑わせ続けてきたマーリンズの球団売却問題は、NYの投資家ブルース・シャーマン氏と元ヤンキースのデレク・ジーター氏らの投資家グループが、12億ドル(約1310億円)で買収することで合意した。現在売却手続きを進めている最中だが、新オーナーとなるジーター氏は球団の編成担当部門のトップに立つ予定だという。球団首脳陣としてジーター氏が見せる手腕に注目が集まることは必至。そんなジーター氏にニューヨークの地元紙「ニューヨーク・ポスト」の名物辛口記者ジョエル・シャーマン氏が19日(日本時間20日)掲載コラムで、大胆なアドバイスを送っている。
「デレク・ジーターが手掛ける最初の大仕事は、マーリンズファンを怒らせるかも」と題したコラムの中で、シャーマン氏が提言するのはズバリ、主砲スタントンの放出だ。マーリンズには4億ドル(約436億5600万円)を超える負債があると言われ、今季はさらに7000万ドル(約76億4000万円)の損失が見込まれていることに触れ、「新オーナーとして、取りかかるべき最初の仕事は財政の立て直し」だと指摘。主な財制限となる観客動員数がメジャー屈指の少なさ、かつ地元テレビ局との放映権契約も高額が期待できない中で、今季終了後もなお10年2億9500万ドル(約322億円)が残るスタントンを放出することで、今後の財政負担を減らすことができるとした。
今季前半はくすぶっていた印象の強いスタントンだが、後半に入り打撃が覚醒。ここまで32試合で18本塁打、36打点、打率.310と活躍するだけに、スタントン放出には多くのファンが反発するかもしれない。だが、記事では「チェン、プラド、ボルケス、ゴードンをトレードしても財政負担がどれだけ減るのか?」と疑問を呈し、彼らをトレードに出すよりもスタントンの大型契約を取り除くことこそが、チーム再建の第一歩だと強調している。
果たして、ジーター氏はマーリンズの強化担当トップに就任した暁には、チーム再建に向けてどんな改革に乗り出すのか。スタントンの去就も含め、このオフのマーリンズの動きには注目だ。
(Full-Count編集部)