日ハム栗山監督、2年目上原のプロ初勝利に安堵 「1つ勝ったら落ち着く」
西武に今季初の勝ち越し、女房役の黒羽根も絶賛「素晴らしい」
日本ハムは20日、本拠地での西武戦に9-3で勝利した。先発の2年目・上原が5回無失点でプロ入り初勝利。打線は3番大谷が3打点、4番中田が2打点、5番レアードが2打点とクリーンアップで計7打点をマークし、8回には黒羽根の日本ハム初打点となるタイムリーも飛び出した。
2カード連続勝ち越しで、西武には今季初の勝ち越し。栗山監督は初勝利を挙げた上原について「1つ勝ったら落ち着くと思っていた」と安堵の表情。また、初打点を挙げた女房役の黒羽根についても「素晴らしい」と絶賛した。
――上原投手がようやく初勝利。
「良かったですね、本当に。可能性を信じて行ってもらった。長く投げるのも大事だけど、まずはゼロで終われるということの方が大事だと思う。何とか1つ勝ったら落ち着くと思っていたので、良く頑張ってくれたと思います」
――相手打者の反応や投げている様子をどう感じたか。
「調子にもよるんだけど、バッターが怖いから簡単には真ん中に行けないけど、バッターに向かっていく姿だと思うので。フォアボールが多かったのは少し気になるけど、向かっていこうとしているところはあった」
――上原投手を援護する打線はタイムリーで点を取った。
「今年1年間ずっと、タイムリーがなかなか出る感じじゃなかった場面があったので、流れ的にはすごくいいと思います」
――中田選手も大谷選手も単打で打点を挙げた。
「単打を打とうとしているわけじゃないんだけど、チャンスのところで簡単に、特に上位チームからは打たせてもらえないという状況の中でね。何度も言うけど、早くこういう風にしてあげられなかったのは、本当に考えきゃいけないので、しっかり考えます」
――黒羽根選手は入団発表時に自分で“守備の人”と言っていたが、今日は見事な打撃だった。
「素晴らしいですね。自分のことは別にして、ピッチャーにいい球を投げさせてあげようという思いみたいなものがすごく感じられるキャッチャー。それがああいう形になるし、今日はやっぱり黒羽根と(太田)賢吾の気持ちみたいなものが良かったです」
――この後ビジターの試合が続くが、ファンに一言。
「勝っても負けても意味がある試合にしなきゃいけないと思っていて、ここ何試合かそういう試合にはなってきている。残り全部そういう試合にしたい、できる限りね。勝たないと、選手たちがやっている意味がわからなくなっちゃうので。しっかりやってきます」
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)