全30球団のキャンプ施設を一時封鎖へ 米球界でコロナ感染者続出
今週末にキャンプ施設を消毒、週明けの施設開放&2日ごとの検査実施へ
大リーグ機構(MLB)はフィリーズなどで新型コロナウイルス感染者が続出したことを受け、米アリゾナ、フロリダ両州にある全30球団のキャンプ施設を一時封鎖すると米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者ら複数の米メディアが伝えた。各球団のキャンプ施設を消毒するためだという。
米ニューヨーク・ポスト紙のジョエル・シャーマン記者によると、大リーグ機構は22日以降のキャンプ施設開放を目指し、使用する選手や球団スタッフらの2日ごとの検査実施を望んでいるという。
フィリーズは選手5人とスタッフ3人の8人が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示し、フロリダ州クリアウォーターのキャンプ施設を閉鎖した。32人が検査を待っている状況で、ジョン・ミドルトン球団オーナーは「フィリーズは選手たちやコーチ、スタッフの保険福祉について、最優先事項として尽力している。そして陽性反応が確認されたことを受け、クリアウォーターの全施設を無期限の閉鎖としている。(新型コロナウイルスの)事態が収束し、施設に菌が残っていないと医療専門家が断言するまでは、閉鎖の状態が続くことになる」と声明を出した。
米国ではコロナ感染者が再び急増しており、アストロズはフロリダ州ウエストパームビーチにある球団施設を使用していた選手1人が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したと公表。ブルージェイズでもロースター40人枠に入っている投手1人が新型コロナウイルス特有の症状を訴えて検査を受けているという。
今季開催に向けた大リーグ機構と選手会の協議は難航しており、いぜんとして開幕の見通しは立っていない。安全なプレー環境は今季開催の大前提となるだけに、感染拡大防止策は欠かせない。
(Full-Count編集部)