菊池雄星、鬼門ホークス克服できず…3回7失点でKO降板、不正投球宣告に泣く
この日の1球目で二段モーション宣告、初回に3点を失う
17度目の登板も、跳ね返された。鬼門は鬼門のままに終わってしまった。西武の菊池雄星投手が24日のソフトバンク戦(ヤフオクD)に先発。2回までに大量7点を失って、3回7失点でKO降板。プロ17試合目のソフトバンク戦登板でも、またしても白星を掴むことは出来なかった。
波乱の幕開けだった。初回、先頭の川島へ投じたこの日の1球目。空振りのストライクだったものの、白井球審から二段モーションによる反則投球を宣告された。18日の楽天戦(メットライフ)でも2度の反則投球を言い渡された菊池だが、2試合連続での反則投球宣告となった。
これに動揺したのか。初球は反則投球のためボールに。2球目からクイックでの投球に切り替えたが、川島にはストレートの四球を与え、2死三塁から柳田に左翼フェンス直撃の二塁打。さらに、デスパイネには右翼ホームランテラス席への29号2ランを浴びて、初回に3点を失った。
2回には先頭の江川に左翼線への二塁打を浴び、高谷が左前適時打。さらに1死一、二塁では、今宮に左越えの3ランを浴びて、この回4失点。3回途中7失点でKOされた6月23日の対戦同様に、ストレートは140キロそこそこと本来の姿は鳴りを潜めた。3回が終わったところで69球で交代を告げられた。
2010年にプロ入りした菊池は、これまでソフトバンク戦は16試合に登板して0勝11敗。17度目の登板で初勝利を目指したが、まさかのKO降板。またしても、白星を掴めなかった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)