フォーム調整のダルビッシュ、黒星も指揮官は及第点「速球に伸びがあった」

ニックネームユニフォームを身に着け試合に臨むドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
ニックネームユニフォームを身に着け試合に臨むドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

5回3失点と粘投も10敗目「全体的には本当によかった」

 ドジャースのダルビッシュ有投手は27日(日本時間28日)の本拠地ブルワーズ戦に先発し、5回3失点で今季10敗目(8勝)を喫した。腰の張りで故障者リスト(DL)入りしていた日本人右腕について、デーブ・ロバーツ監督は「速球の伸びがあった。全体的に良かった」と、黒星にも関わらず評価している。球団公式サイト、地元テレビ局「スポーツネットLA」などが報じている。

 初回に味方のエラーも絡み、先制点を献上したダルビッシュは粘投実らず、3失点で敗戦投手となった。だが、指揮官は「今日は速球の制球がいまいちだった。だが、全体的には本当に良かった。速球には伸びがあった」と話し、DLから復帰初戦の日本人右腕に及第点を与えた。

 ダルビッシュは試合後、DL期間中に行ったフォームの調整について言及。「メカニックの部分について大きな変更をしました。ブルペンでは良かったんですけど試合になってバッターが入るとまた違うので、最初はその感覚を掴むのに苦労しました」と明かしていた。

 ダルビッシュは2015年3月に右肘靱帯再建手術を受けた前後で腕の振りが変わり、それに伴いリリースポイントも変化していたため、ハニカット投手コーチとフォーム調整に取り組んでいた。ロバーツ監督は、その試みに理解を示し、「ブルペンよりも試合の方が流れがスピードアップするので、リズもを掴もう、安定させようと努めていた」と振り返る。その上で、4回、5回には「落ち着いて投げられたようだ」と話し、「新しいチャレンジの真っ只中という状況で、ユウはすごく手応えを感じたようだ」「スライダーや速球のリリースポイントも、依然と比べてかなりよくなっている」と成長の証を見出した。

 試行錯誤する中でも5回3失点と大きく試合を崩さず、早くも成長の跡を見せた右腕を、指揮官は大きな理解を持ってサポートする。あと1か月、プレーオフまでに調整が身につき、より効果的な投球ができるようになれば、チームにとってこれほど心強いことはないだろう。

(Full-Count編集部)

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